「未来世代参画に意義」 千葉県誕生150周年6月15日まで「100」 県庁に千葉工高生作カウントダウンボード

6月15日の「千葉県誕生150年」まで100日に迫った3月7日、県立千葉工業高校の生徒が製作したカウントダウンボードの除幕式が県庁で行われた。出席した熊谷俊人知事、冨塚昌子教育長は「未来を担う若者が150周年事業に参画するのは意義がある」と歓迎。同校2年の浜中翔海(かける)さんはお披露目されたボードで「千葉の繁栄を感じてほしい」と述べた。ボードは県庁中庁舎に設置している。
カウントダウンボードは木製の箱組で、周囲をアクリルボードで覆った完全手作り。高さ約180センチ、幅・奥行きは約70センチで、6月15日までの残り日数をLEDで表示する仕組み。
浜中さんと、2年の田中勢羅(せら)さん、1年の石川そなさん、大内陸さんの男子3人、女子1人の計4人が中心となって作製。昨年10月に設計を開始し、同12月から木製の箱組などを手がけ約3カ月で仕上げた。
浜中さんは「木製の箱組を作るのが大変だった。LED表示のプログラムは、誰が見ても分かるように工夫した」と放課後に4人で試行錯誤して取り組んだ過程を紹介。完成して除幕すると「形になってうれしい。ボードを通して千葉県の繁栄や、千葉工業高の取り組みを多くの人に見てほしい」と述べた。
ボードの本体には、ローゼンそが保育園(千葉市中央区)の園児が描いたはがきサイズの絵を約120枚貼り付け、さらに若い世代の力も取り入れている。
千葉県は1873(明治6)年6月15日に当時の木更津県と印旛県が合併して誕生。誕生150周年の今年は県内各地で記念事業が計画される。県は統一性を持たせるため、総合プロデューサーに音楽家の小林武史氏、総合ディレクターにアートディレクターの北川フラム氏をそれぞれ選任。表現活動の第一線で活躍する両氏の手腕により後世に残る事業になるよう目指す。記念事業は、来年6月までの間に県内市町村で実施される。