70周年記念の「ゴルフ」を準備中! フォルクスワーゲンの2023年はどうなる?

今年で日本での正規輸入開始から70周年を迎えるフォルクスワーゲン。2022年は生産台数に制限を受けたため日本での販売台数を減らしたが、導入した電気自動車(EV)「ID.4」が即完売するなど明るいニュースもあった。2023年の見通しは? フォルクスワーゲン ジャパンのブランドディレクターを務めるアンドレア・カルカーニさんに聞いた。

○「ID.4」は十分な台数を確保

2022年に日本で売れたフォルクスワーゲンの台数は3万2,091台。前年比で9%の減少となった。台数減の主な要因は、思うようにクルマが生産できなかったこと。「特にドイツの工場はウクライナ戦争の影響をもろに受けた」(以下、カッコ内はカルカーニさんの発言)そうだ。2023年の後半には生産が回復する見通しで、「日本での販売台数は前年を上回りたいし、ポテンシャルは十分」だという。

2022年に導入したEVの「ID.4」(2022年モデル)については「数日で完売した」そう。台数は約500台だった。ID.4の2023年モデルは従来型より航続可能距離が伸びているし(価格も上がっているが)、2022年モデルを買えなかった人もいるはずなので即完必至かと思ったのだが、カルカーニさんによれば「成功を収めるのに十分な台数を確保している」とのこと。少なくとも数日や数週間で売り切れるような数ではないそうなので一安心だ。

日本への今後のEV導入については、2024年末以降に「ID.Buzz」を入れることを正式に決定。他のモデルは「日本市場におけるEVのポテンシャルを見極めつつ決めていきたい」とのことだった。

日本上陸70周年となる2023年の重要なトピックは、「ゴルフ/ゴルフ ヴァリアント」の日本向け特別仕様の登場だ。「プラチナムエディション」というモデルで、第2四半期の発売を予定する。

ゴルフ/ゴルフ ヴァリアントのプラチナムエディションは充実装備のお買い得モデルになるようだ。ナビ、IQライト、ヘッドアップディスプレイ、17インチアルミホイールなどを標準装備とし、「競争力のある価格で」売り出す方針だという。同モデルの導入により「新規客の獲得も期待できる」とカルカーニさんは期待を示していた。