新潟県の鑑賞魚に指定されているニシキゴイ。その発祥の地とされる小千谷市が駐日イタリア大使館にニシキゴイを寄贈しました。“泳ぐ宝石”が国際交流に一役買っています。
7月3日、東京の駐日イタリア大使館に運び込まれたのは、県の鑑賞魚で“泳ぐ宝石”とも言われるニシキゴイです。
【小千谷市企画政策課 増川雅史 課長補佐】
「江戸時代からの旧幕府の藩邸だった場所をイタリア大使館として使用されているが、今回はご縁があって、こちらの池に放流させていただくことになった」
おととし、新潟市で開かれた世界錦鯉サミットの開催に向け、宮崎悦男市長がベネデッティ駐日大使を表敬訪問したことをきっかけに大使館での花火の打ち上げなど交流を進めてきた小千谷市。
さらに交流を深めるとともにニシキゴイの魅力を世界に発信しようと、この日は全日本錦鯉振興会の協力を得て、体長50cm~70cmのニシキゴイ25匹を寄贈しました。
【全日本錦鯉振興会 平澤久司 理事長】
「こういうところでニシキゴイが放流できれば、色んな外国の要人も日本の要人も来て、見ていただけるから我々は本当にうれしく思っている」
贈られたニシキゴイに大使も思わず…
【ジャンルイジ ベネデッティ駐日イタリア大使】
「すばらしい」
そして、大使館の庭園の池にニシキゴイを放流すると、関係者からは歓声が沸きました。
【ジャンルイジ ベネデッティ駐日イタリア大使】
「私たちは、この池に新しくやってきたニシキゴイをゲストにお見せしたいと思う。その方たちには、この美しい魚がどのように生まれ、育てられているのか、ぜひ小千谷市の養鯉場にも行って見てもらいたい」
【小千谷市 宮崎悦男 市長】
「ニシキゴイの持つ魅力が国際交流や世界平和に貢献できることを微力ながら取り組んでいきたい」
国際交流の促進へ大きな役割を果たしているニシキゴイ。小千谷市は今後、他の国とも交流を進めたいとしています。