あなたは、気づかぬうちに財布を落としてしまったり、電車の中にカバンを忘れてしまったりしたことがありますか。
落とし物をすると、無事に見つかるかどうか、不安になりますよね。
悪意のある人に拾われると、そのまま盗まれてしまう場合も。だからこそ、しっかりと自分の元に返ってくると、ホッとするものです。
福島県福島市にある、陽光社印刷株式会社のXアカウント(@ykspofficial1)がXに投稿したのは、忘れ物に関するハートフルな光景でした。
その光景がとらえられたのは、同県内に設置された、とある自動販売機のそばです。
同アカウントが添えた「怖いか?福島人の温かさが」というコメントとともに、次の写真をご覧ください。
黒い文字で何かのメッセージが書き記された茶封筒が、自動販売機に立てかけられていますね。接近して見てみると…。
令和6年7月1日、15時50分頃発見。
釣り銭忘れ。
ある利用客が、釣り銭受けに複数の硬貨が入っているのを見つけたのでしょう。
前の利用客が取り忘れたであろう釣り銭を、発見した日時を記載の上で茶封筒に包んで、自動販売機に立てかけておいたのです。
硬貨などの落とし物を見つけた場合、警察に届けるという手もありますが、近隣に交番がないなど、状況的に難しかったのかもしれません。
その中でもできることを思いつき、丁寧に茶封筒に入れるという行動には、人のやさしさを感じますね。
心が温まる光景に、さまざまな感想が寄せられました。
・封筒に入れるとは丁寧すぎる。福島県民の温かさ、怖いわ!
・この手があったか!なんて優しい世界なんだ。
・福島県内で、落とした財布が戻ってこなかったことが一度もない。温かい県民性が出ている。
残念ながら、取り忘れた釣り銭がそのまま持ち去られてしまうことは、決して珍しくないものです。
また、釣り銭を忘れた当人にとっても、取りに戻るほどのことではないのかもしれません。
それでも「困っているかもしれない」と思い、やさしい行動を取った人には、拍手を送りたいですね!
[文・構成/grape編集部]