共働き志向の男女に調査「仕事と育児を両立するために必要なこと」とは?

COEOは3月3日、「『キャリアも育児も大事な社会』の実現に向けた実態調査」の結果を発表した。調査は1月5日~2月15日、同社運営の育休&共働きコミュニティ「ikumado」メンバーを中心とする共働き志向の男女151名(男性30.5%、女性69.5%)を対象にWebで行われた。

「今の働き方に満足していますか?」と10段階で質問したところ、「満足(7以上)」と回答した人は6割以上にのぼり、全体的には満足度が高い結果に。しかしながら、「社会は、仕事と育児の両方を大事にできる状態になっていると思いますか?」という問いに対しては、半数以上が「3以下」と評価していることが明らかに。

また、同様に「身の回りの環境が仕事と育児の両方を大事にできる状態か」と聞くと、「7」が18.5%と最も多いものの、3・4・5・8で13~14%と回答がばらけた。

次に、「仕事と育児の両方を大事にできる社会実現のために改善したいものはなんですか?」と尋ねたところ、「フレキシブルな働き方の導入」(66.9%)、「長時間労働を前提とする評価基準の変更」(57%)、「社会全体で子どもを大事にする価値観の醸成」(43.7%)が上位に。

この回答を働き方の満足度別にみると、働き方の満足度が高い人は低い人に比べて「社会全体で子どもを大事にする価値観の醸成」「社会全体でのジェンダーバイアスの解消」等の社会に対する改善を求める割合が高く、一方、満足度が低い人は「フレキシブルな働き方の導入」や「長時間労働を前提とする評価基準の変更」等の職場に対する改善を求める割合が高いことがわかった。

続いて、「仕事と育児の両方を大事にするうえで、助けとなっているものは何ですか?」と聞いたところ、「パートナーシップ」が70.2%と最も多く、次いで「フレキシブルな働き方の導入」が51%を占める結果に。

働き方の満足度別にみると、働き方の満足度が低い人は、それ以外の人に比べて「フレキシブルな働き方の導入」が極端に低く、また、「子育てへの職場の理解」も低くなっており、働き方の満足度と職場の環境が関係している可能性が高いことがうかがえた。