新卒総合職で事務系希望→営業職配属だった人の割合は?

セルバは7月2日、新卒時の初期配属に関するアンケートの結果を発表した。
同調査は5月27日~6月10日、四年生大学出身で総合職採用で新卒入社した20代から30代300名を対象にインターネットで実施した。

新卒時に希望の職種を尋ねたところ、300人のうち、29%にあたる86人が新卒時に事務系を希望していた。次に多いのがエンジニア・技術職の16%。僅差で営業職14%、サービス・販売系13%が続く。

次に実際の配属先について尋ねたところ、実際の配属先は営業系の29%が一番多い結果になった。次に多いのが事務系で19%、3番目に多いのがサービス・販売系で17%だった。

希望と実際の配属先をグラフにまとめると上記のようになる。総合職採用ではやはり営業職に配属されるケースが多いようだ。

アンケートの結果、総合職採用で希望通りの部署に配属された人は53%ということが分かった。総合職は希望が通らないイメージがあるが、意外と希望の部署に配属される人が多いようだ。

希望部署に配属された人からは以下のようなコメントが寄せられた。

「情報系の出身ではないが、人の話をじっくり聞くのが得意なので、お客様のお話を聞いて要望を汲み取ったりすることができると思うとアピールした。」(30代女性、希望部署・初期配属「エンジニア・技術職」)

「大学時代に専門の勉強をしていたことをアピールしました。具体的には、統計学を専攻しており、その統計学の知識を使って金融商品開発をしたいと答えました。」(30代男性、希望部署・初期配属「事務」)

希望部署(配属地)に配属されなかった人からは以下のようなコメントが寄せられた。

「最初は本社で働きたいと希望を出していましたが、営業所に配属されてしまいました。」(20代女性、希望部署「営業」・初期配属「営業」)

「技術や製造系の配属先が希望であったが、卒業学科の関係などもあり希望とは別の配属先となった。」(30代男性、希望部署「エンジニア・技術職」・初期配属「営業職」)

年代別に配属先は希望通りだったか尋ねると、20代は52%が、30代は53%が希望通りの部署に配属されたと回答。

ここ数年で新卒就活の採用方法も多様化したが、総合職採用に限って見ると、10年前の新卒就活と希望の通りやすさはあまり変わっていないことが分かる。

会社の都合で配属先が決まりやすい総合職だが、実際に仕事をしてみて案外自分の適性と合っていたケースも多くある。

自分の希望部署と適性がある部署が異なる場合は往々としてある。自分の意外な適性を発見できるのは総合職ならではだ。しかし、「希望通りの部署だった人」と「希望通りでない部署だった人」では配属先のマッチ度が大きく異なった。