「あの子は高校生になったんだと、ふと思って制服が欲しくなり、侵入した。制服を盗むために合鍵を使って入った」
小学校教諭は動機について、こう供述しているという。
以前、勤務していた小学校の教え子だった女子高生宅に侵入したとして、東京都江戸川区の上小岩小学校教諭・水野雅史容疑者(39)が2日、住居侵入の疑いで警視庁月島署に逮捕された。
水野容疑者は5月27日午前10時ごろ、中央区にある女子高生の自宅マンションを訪れた。合鍵を使って玄関ドアを開け、室内に侵入しようとしたところ、家にいた女子高生の父親と鉢合わせになり、ダッシュで非常階段を使って逃走。父親が110番し、付近の防犯カメラの映像から、水野容疑者の関与が浮上した。
■5年前にこっそり合鍵を…
水野容疑者は中央区内の小学校に勤務していた2018年、女子高生の担任だった。翌19年、小学校6年になった彼女の荷物を学校行事で預かった際、カバンから鍵を取り出し、こっそり合鍵を作っていた。
「侵入に使った合鍵は見つかっておらず、犯行後、捨てたとみられています。女子高生は犯人が元担任と知って、かなりショックを受けているそうです」(捜査事情通)
女子高生が通っていた小学校は「公立ブランド校」として知られ、入学にあたっては抽選が行われるほど人気がある。
「都内の小学校の中でも歴史と伝統があり、通わせたがる親は多い。公立なので授業料も安く、抽選に当たれば誰でも入学できます。我が子を入学させるため、わざわざ中央区に引っ越しをする人もいるほどです」(中央区在住の保護者)
水野容疑者は20年、女子高生の卒業と同時に上小岩小に異動。その際、「一期一会」というタイトルで在校生たちにこんなメッセージを送っていた。
<こども達と一緒に勉強したり、休み時間に遊んだり、給食を一緒に食べたりするなど、何気ない毎日がとても楽しかったです><児童の皆さん、今日という同じ日は二度と来ません。一日一日を大切にし、元気に過ごしてください。また会いましょう>
5年前からずっと教え子の「制服」を手に入れる機会をうかがっていたのだろう。