岐阜県高山市の、飛騨地方で唯一のプラネタリウムが3月10日、36年の歴史に幕を下ろしました。 岐阜県高山市清見町にある「飛騨プラネタリウム」。多くの人に宇宙や星空の美しさを伝えてきた施設でしたが、10日、惜しまれつつ閉館の日を迎えました。
女性客:「本当に残念だなと思います」男性客:「やっぱり寂しいですね」 36年前に当時の清見村が建設した「飛騨プラネタリウム」は多くの人でにぎわいましたが、2000年代には客足が遠のいた時期がありました。館長の大矢さん:「時代遅れというか、紙芝居のような映像を投影するだけだったものですから、1年間に600人ほどしか来られなくて」 2008年に館長に就任した大矢正樹さん。飛騨地方でただ一つのプラネタリウムを何とか再建させようと、CG作家に声をかけスクリーンに星空の神話などを題材に神秘的な映像を映し出す形に方向転換。その結果、全国からファンが訪れるようになり、復活を遂げました。
しかし、施設の老朽化に伴い、維持費などがかさみ閉館が決定。36年の歴史に幕を下ろしました。
最期の上映を見た男性:「プラネタリウムが僕は大好きで、あちこち行ってきた。ここで見させてもらってありがたかったし、うれしかったです」別の男性:「小学校の遠足で来て見ていたので、今日は20年ぶりに来たんですけど。これで最期かなと思うと寂しいなと」