水曜日にかけて災害級の猛暑に警戒 今週後半は梅雨空が戻り西日本では大雨か?

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10日(水)にかけては災害級の猛暑が続き、特に明日8日(月)は、気温が40℃くらいまで上がる所もあるでしょう。熱中症には厳重な警戒が必要です。今週後半には梅雨空が戻り、大雨の恐れもあります。
1週目(8日~14日)猛暑はひとまず水曜日まで梅雨空が戻る

日本列島は猛烈な暑さが続いていて、梅雨が明ける前にこの暑さだと夏本番はどうなるのか心配されている方も多いでしょう。この先の気温の推移を中心に、天気を詳しく見ていきます。明日8日(月)と明後日9日(火)は、梅雨前線が東北や北陸付近に延びるでしょう。気圧の谷の影響を受ける北海道と東北、北陸は雨が降りそうです。東北の日本海側や北陸を中心に大雨になることもありますのでご注意ください。高気圧に覆われる関東から九州にかけては晴れる所が多いでしょう。ただ、午後はにわか雨の所がありそうです。最高気温は10日(水)にかけて、この数日のように全国の広い範囲で30℃以上、関東から九州は35℃以上の所も多いでしょう。特に明日8日(月)は内陸で40℃に迫る恐れもあります。日中は冷房を積極的に使用して、気温を下げるように心がけください。また、こまめな水分補給、適切な塩分補給、屋外では直射日光を避けるなどの対策を取るようにしましょう。10日(水)以降は梅雨前線が徐々に南下し、関東から九州にかけても梅雨空が戻る見込みです。雨や曇りの日が多く、カミナリを伴い雨脚の強まることもありそうです。現在の最新の予測では前線の位置は、西日本の日本海側から北陸付近に延びる期間が長くなるでしょう。前線が同じような所に停滞すると、雨量が増えて土砂災害など災害のリスクが高まります。例年ですと梅雨の末期に近づき、西日本を中心に過去に大雨による大きな災害が何度も起きています。大雨への備えをしっかりするようにしましょう。11日(木)以降は日差しが少ない分、これまでのような猛暑は少しだけ収まります。それでも最高気温は30℃前後まで上がる日が多く、湿度も高いため、まとわりつくようなムシムシとした空気に包まれるでしょう。引き続き熱中症に警戒し、食品の管理にも注意が必要です。
2週目(15日~20日)梅雨末期の大雨に注意 猛暑は続く

15日(月:海の日)から17日(水)にかけては、梅雨前線が九州や本州付近に延びるでしょう。北海道から九州の広い範囲で雨の予想で、前線に近い西日本の日本海側や北陸を中心に大雨になる恐れもあります。前線の延びる位置や暖かく湿った空気の流れ込み具合によっては、災害級の雨になる恐れもありますので、最新の情報をチェックするようにしましょう。18日(木)以降は、前線は北上し活動もやや弱まる見込みです。北海道から東北の日本海側では、曇りや雨の天気が続くでしょう。そのほかは湿った空気の影響で多少雲は広がるものの、日差しは届きそうです。ただ、注意しないといけないのは、日中の気温上昇によって大気の状態が不安定になることです。傘マークがついていない日も急な雨や雷雨にはご注意ください。日本気象協会が発表した最新の梅雨明け予想によると、九州北部と九州南部、中国地方の梅雨明けは20日(土)頃です。四国と近畿は21日(日)頃、東海、関東甲信、北陸、東北南部は22日(月)頃と続々と梅雨明けとなるでしょう。最高気温は、関東から九州にかけては、33℃前後の日が多く、内陸では35℃以上になる所もありそうです。予想より日差しの届く時間が長くなると東京都心などでも35℃以上の猛暑日になるかもしれません。東北や北陸、北海道は30℃前後まで上がる日が多いでしょう。最低気温は連日のように25℃以上となる所もあり、日中だけでなく夜の熱中症にも注意が必要です。
熱中症の応急処置

熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。