『同好の士』という言葉があるように、趣味が同じであれば、年齢にかかわらず仲間同士。
先達の中には、自分たちの後に続く世代を大切に思い、手助けをする親切な人たちがいます。
鳥が好きなタクセニョリータ(takusenorita)さんは、子供の頃、カワセミを撮影しようとデジタルカメラを持って出かけました。
カワセミの動きがとらえきれず諦めようとした、その時…ただ者ではない雰囲気の5人組から声をかけられます!
色彩が鮮やかなカワセミは、被写体として人気がある鳥の1つ。
ですが、水面に飛び込み魚を捕らえる瞬間など、動きがあるシーンを狙うと、撮影の難易度が跳ね上がります。
撮影のテクニックを知らないタクセニョリータさんが挑むには、無謀だったかもしれません。
そんな様子に気付いた、頼れる大人たちが、タクセニョリータさんを導くべく立ち上がりました!
とはいえ、タクセニョリータさんも一方的に教えられるだけではなく、互いに不足している点を補い合うことに…。
頼れる子供の目
視力がよかったタクセニョリータさんは、5人組の中で『カワセミを見つける目』の役割を担うことになります。
代わりに、撮影の技術を教えてもらった結果、デジタルカメラでもカワセミをきれいに撮影することができたのでした。
その後も数回、同じ5人組とともに公園でカワセミを撮影したものの、いつの間にか会うことはなくなったとのこと。
当時を懐かしく思い、タクセニョリータさんは次のようにつづっています。
彼らは今、何をしているのだろう…。
あれから13年が経ってますから、まったく分かりません。
けれど、この1枚の写真は、ぼくと彼らとの絆を表す大切な宝物であり、仲間の印です。
このエピソードには、「なんてかっこいい大人たち!」「素敵な出会いで感動しました」などの反響が上がりました。
顔を合わせることはなくなっても、一緒に過ごした温かな時間はいつまでも、胸の中に残り続けるでしょう。
[文・構成/grape編集部]