下校する子どもたちを熱中症から守ろうと、通学路沿いの会社の協力でウォーターサーバーの水を飲めるようにした小学校があります。
学校まで徒歩45分 通学路沿いの会社で“冷たい水飲んでいって…の画像はこちら >>
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愛知県幸田町の豊坂小学校の児童たち。9日午後4時半ごろ下校途中に寄り道です…、といいましても「学校公認」の寄り道なんです。ここは、通学路沿いにある自動車部品メーカーの敷地。設置されているウォーターサーバーの水は6月24日から7月19日までは、豊坂小学校の児童は、どれだけ飲んでもいいことになっていいます。その訳は…
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(鈴木化学工業所 小幡和史 社長)「児童たちが通学途中に水が不足して熱中症にならないように提供している」鈴木化学工業所は夏の時期になると、下校時に工場の前を通る児童たちの水分補給のためにウォーターサーバーを設置してきました。
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そのきっかけは…(鈴木化学工業所 小幡和史 社長)「(町から)通学途中にある会社に水を提供してほしいと言われた」ことしから、こんな工夫も…(鈴木化学工業所 小幡和史 社長)「冷たい水をもっと飲んでもらいたいとタンクを事前に冷蔵庫で冷やすことで、10~20人の児童が2杯ずつ飲んでも冷たい水を飲んでもらえるよう工夫している」
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鈴木化学工業所の本社工場から、約2キロのところに児童らが通う豊坂小学校が。そして、工場から見て学校とは反対側の方向に、上六栗(かみむつぐり)地区があります。この地区に住む児童は、小学校まで約3キロの道のりを徒歩で45分ほどかけて通っているのです。このため、幸田町は児童たちの熱中症予防のため、通学路沿いにある鈴木化学工業所に下校時に水を提供できないかを相談。2020年からウォーターサーバーを設置しています。
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(児童)「めっちゃうまい、おいしい」「冷たくておいしい」Q:ここに水がないと大変?「めっちゃつらい」「楽、助かる」コロナ禍で児童たちが異例の「8月登校」の日があったことも設置の背景です。
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9日午後、記者が上六栗地区の児童の下校に同行しました。
Q歩いて何分かかる?(児童)「45分、大変」「1年生から、ずっと歩いている」小幡社長によりますと、1日に10人から20人ほどの子供たちがウォーターサーバーを利用するということです。
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(鈴木化学工業所 小幡和史 社長)「(最初は)警戒していて、声をかけても話してくれなかったが。いまは顔も分かるようになって会話もできるようになった。これからも続けていくべきだと思ってやっている」地域で守る子どもの命。「災害級の暑さ」という言葉が珍しくなくなった今、親世代が体感していた暑さがすっかり変わってしまったことを認識しなければなりません。