熊谷俊人知事は9日、県議会閉会後に報道陣の取材に応じ、7日投開票の東京都知事選で再選した小池百合子氏と「共に首都圏共通の課題に取り組みたい」としながらも、小池氏が公約に掲げた第1子からの保育料無償化を巡り「都が独自にやることで、他県との福祉格差が広がる一方」と苦言を呈した。
候補者とは無関係なポスターが掲示板に大量に張られた問題や選挙妨害行為が相次いだことについては「妨害行為は厳正に取り締まるべき」との認識を示し「通常の選挙と注目度の高い選挙を切り分けて議論すべき。ただ立候補しづらくする方向にはしないでほしい」と注文した。
2位と善戦した広島県安芸高田市前市長の石丸伸二氏について「石丸さんを支える多くの人たちが連携し行動したことで大きなうねりになった」と指摘し「SNSを見て投票行動に移す有権者にも政策を訴えていきたい」と話した。