「メッキが剥がれた感ある」石丸伸二氏 都知事選2位の大躍進も…古巣で“反対派”が当選、恫喝訴訟で敗訴の相次ぐ醜聞

小池百合子氏(71)が3選を果たした7月7日投開票の東京都知事選。小池氏と一騎打ちになると予想された蓮舫氏(56)を下し、2位に躍進したのは前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)だった。
選挙戦ではSNSやYouTubeを駆使し、10~20代の若年層や無党派層の支持を獲得。しかし選挙後はメディア出演時に見せた態度が“高圧的”と波紋を呼び、批判が高まっている。こうした世間の反応のみならず、石丸氏をめぐる“醜聞”は絶えないようで……。
実は都知事選と同じ日に、前市長を務めた石丸氏の辞職に伴う広島県安芸高田市の市長選挙も投開票を迎えていた。新人4名が立候補し、無所属で元郵便局長の経歴を持つ藤本悦志氏(51)が初当選を果たした。
「今回の市長選では人口減少や高齢化の他に、石丸市政の評価も争点の一つとなりました。藤本氏は議会での対立が全国的に注目を浴びた石丸氏の手法を、“議会との対話が不足し市民が置き去りになっている”と批判。分断を招いた市政の刷新を訴え、“オール安芸高田”で課題に取り組む姿勢を見せています。いっぽう石丸市政を評価し、『継続と改善』を掲げていた熊高昌三氏(70)は落選。“反石丸派”が市民に選ばれた結果となりました」(社会部記者)
古巣では“反石丸派”が台頭し、さらには市長時代の不祥事も露呈しはじめている。
「石丸氏が当選した’20年8月の安芸高田市長選挙において、石丸氏からポスターやビラの製作を委託された印刷会社が未払い代金の支払いを求めて提訴しました。印刷会社には公費負担分の約34万円のみが支払われましたが、石丸氏は残額である約72万円の支払いには応じなかったというのです。
石丸氏側は裁判で“公費負担分のみを支払うとの合意があった”と主張していましたが、第一審の広島地裁は合意はなかったと認定。印刷会社が提示した請求額には相当性があるとし、石丸氏に支払い義務があると結論付けました。二審の広島高裁もこの判決を支持し、石丸氏は上告。しかし最高裁は7月5日付で石丸氏の上告を退け、約72万円の支払いを命じました」(前出・社会部記者)
石丸氏の裁判沙汰はこれだけに留まらず、今月3日には安芸高田市議の山根温子氏(68)から提訴された裁判の二審も敗訴する結果に。
「トラブルの発端は、’20年10月にさかのぼります。石丸氏がXで市議の居眠りについて議会で意見交換したことに言及し、《敵に回すなら政策に反対するぞ、と説得?恫喝?あり》と投稿。その後、恫喝した人物について山根氏を議会で名指しし、Xでも山根氏の実名を挙げて反論していました。
一審の広島地裁では安芸高田市に33万円の支払いが命じられ、判決を不服とした市側は控訴。山根氏も、石丸氏個人の賠償責任を求めて控訴していました。二審となる広島高裁では双方の控訴を棄却し、一審判決を支持。市に損害賠償の支払いが命じられ、石丸氏の名誉棄損が認められたのです。しかし都知事選中には石丸氏が報道陣に『上告する手続きを進めている』と語っていたといい、裁判はまだ続くようです」(前出・社会部記者)
都知事選後にこうした“醜聞”が相次ぐ石丸氏に、ネットやSNSでは冷ややかな視線が注がれている。
《石丸さん、負けてメッキが剥がれた感ある》《公費以上の金額で制作したんだから支払わないとね! 当たり前のこと! 》《メディア対応をきっかけに気がついた人多いんじゃないかな。あのような失礼な態度で半ギレ回答されたら、興味持っていた人も離れるよ》《この人が2位になるまでの票を獲得したことが本当に信じられない》