市松戸Bシード撃破 左腕清水、自信深めた132球 第106回全国高校野球 千葉大会 第5日

▽2回戦(県総合SC)
長生
000000010―1
00000005×―5
市松戸
最後の打者が上げた飛球が捕手のミットに収まり、背番号1は派手に拳を握りながら雄たけびを上げた。市松戸の左腕、清水隆太が132球で1失点完投。打者では決勝の押し出し四球を選んだ。Bシード撃破の立役者となり「まだみんなと野球ができる」と喜びをかみしめた。
3人で封じたのは九回だけ。7安打に四死球6と再三得点圏に走者を進められたが「ピンチでギアを上げられた」という。逆方向に変化するシュート、カットボールを交えて勝負どころでバットの芯を外し続けた。「1点勝負になる」と予測した通りの緊迫した展開で粘り、流れを渡さなかった。
129球で完封した1回戦から中2日。それでも最後まで疲労の色は見えなかった。最後の夏を見据えて冬場は火、木、曜日にブルペンで150球を全力投球。土曜日は球数200を数え、スタミナ強化に取り組んだ。4日空けないと投げられなかった昨秋からの進化を遂げ「やってきたことは間違いじゃなかった」と自信を深めた様子だった。