木更津、終盤突き放す 横瀬、要所締めシード撃破 第106回全国高校野球 千葉大会 第6日

▽2回戦(県総合SC)
木更津
000101220―6
100000100―2
四街道
県立同士の真っ向勝負。最後に笑ったのはCシード四街道を終盤突き放した木更津だった。投手戦が続いた1-1の六回に小嶋の左犠飛で勝ち越し。勝利を引き寄せたのは、先発して7回で119球を投げたエース横瀬達哉。「いけるいけるって、その一心で投げ続けた」と頼もしかった。
三者凡退した直後の一回の守備で暴投から先制点を献上したが、「低めを攻めて投げた結果。野手が点を取ってくれるだろう」。横瀬に焦りは全くなかった。光ったのはここ一番での勝負強さ。何度か走者を抱えたが、制球を乱すことなくスライダーを決め球に巧みに緩急を操り、凡打の山を築いていった。
試合が決まったのは2―1と勝ち越した六回の守り。1死から右前打と盗塁で二進され得点圏に走者を置いたが、続く代打と4番を連続三振。マウンドで雄たけびを上げた。
エースの力投に打線も奮起。七、八回に安打を集め2点ずつ加点。四街道を大きく突き放した。
昨夏もエースだった横瀬。シードの千葉黎明戦に先発したが、「会場の雰囲気にのまれた」と気負いして大量失点。この1年「シード校撃破」を目指した背番号1は「率直にうれしい」と笑顔を見せた。
チームの目標は8強以上。「自分のピッチングして味方が援護してくれれば勝ち上がれる。自分のできることをやる」。堂々と言い切った。