2024年7月13~15日は3連休。
多くの人が余暇を楽しもうと、観光地やレジャースポットへ出かけていることでしょう。
各地が人出で賑わう裏で、ある被害が増えていることをご存じですか。
問題視されているのは、兵庫県明石市にある大蔵海岸公園のベランダ護岸。
釣り場として人気のスポットであり、3連休中も多くの人が訪れています。
ハトのレスキュー活動をしている、とーちゃん(@BlackCatFujiko)さんは、同公園で連続している被害についてXに投稿しました。
同公園では、マナー違反者が釣り餌を撒き散らしたまま放置することもあって、ハトがよく集まるとのこと。
投稿者さんは、ゴミを回収するため、定期的に護岸を清掃。また、釣り人が捨てた釣り糸が脚に絡まったハトの情報が寄せられると、レスキューに駆けつけるそうです。
捨てられた釣り糸と護岸
放置された釣り餌
連休初日の朝、「釣り糸が絡まっているハトがいる」との連絡を受けた投稿者さん。
午前と午後の2回出動すると、脚に釣り糸が絡まったハト2羽を救助できました。
ただし、目撃された通りのハトではなかったため、救助できたのは別の個体とのこと。
きっと助けが必要なハトは、まだほかにもいるのでしょう。
脚に釣り糸が絡むと、動きが阻害されるばかりか、指が切れてしまうことも。歩けなくなれば、命の危機につながるでしょう。
人間の身勝手な振る舞いで、野鳥が傷付けられることに胸を痛めている投稿者さんは、次のように語っています。
鳥の被害をなくすには、釣り人、公園、ボランティアなど、各方面の方々の協力が必要不可欠だと思いました。
被害をなくすことが目的なので、今後は各方面の方としっかり協力できるように努力します。
連日で清掃をしても、すぐ元に戻る状況に「どないなってんねん」と叫びたい気持ちになりながらも、奮闘している投稿者さん。
写真を見た人からは「人間のせいで本当に申し訳ない。かわいそうなハトを助けてくださり、ありがとうございます」「ポイ捨ては絶対ダメ。する人は、自分のことしか考えていないな」などのコメントが寄せられました。
釣り糸の放置は、野鳥以外の被害が発生する危険もあり、決して軽視できません。
同公園のすぐ横には、自然観察センターや海水浴場があるため、子供たちが釣り針でケガをする恐れもあるのです。
マナーを守って釣りを楽しむ人が増えることを、多くの人が願っています。
[文・構成/grape編集部]