日立、学生への配慮に「いいと思う」 面接時、問わないことにした『質問』とは?

新入社員向けの就職活動では、企業が応募者に対して問う、代表的な質問がいくつかあります。
その1つがこちら。
「学生時代に力を入れたことはなんですか」
通称『ガクチカ』とも呼ばれるこの質問に対応するために、ボランティア活動を行ったり、サークル活動に参加したりした人もいるでしょう。
産経新聞によると、2023年3月10日、株式会社日立製作所(以下、日立)は、2024年以降に入社する新卒向けの採用選考について、『ガクチカ』を問わないと発表しました。
日立は従来、応募書類や面接でこの質問を行ってきたといいます。
しかし、2020年より日本国内で新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)がまん延。
その影響で、多くの学生がリモートで授業に参加し、サークル活動が制限されるなど、思うような学校生活を送れなかった人がほとんどです。
そんな学生たちに配慮して、『ガクチカ』は問わないことにしたのでした。
同社は代わりに「入社後、どの職種でどのように社会課題の解決に取り組みたいか。それはなぜか」について発表する『プレゼン選考』を導入するそうです。
日立の学生への配慮に、ネットからはさまざまな声が上がりました。
・確かに、コロナ禍でろくに友達も作れなかった子たちを見ると、『ガクチカ』について問うのは酷だね。
・なるほど。納得の理由だ。この配慮で救われる学生たちもたくさんいるだろうね。
・自分の考えを整理して、プレゼン形式で将来何をしたいのか、考えを発表させるのはいいと思うな。
・興味もないサークルやボランティアに、形だけ参加して就職活動に使うという子が、私の周りにたくさんいました。よく分からない文化だなと思っていたので、なくなっていいと思う。
コロナウイルスは、人々の健康だけでなく、生活や人生経験にまで影響を及ぼしたということを、改めて考えさせられますね。
[文・構成/grape編集部]