学校だよりのイラスト、著作権侵害で賠償金 フリー素材と誤認、12万円支払う 山武市の中学校で

山武市内の市立中学校の学校だよりでインターネット上のイラストを無断で使用したとして、市が著作権者の県外在住イラストレーターに12万1千円の損害賠償金を支払ったことが10日、分かった。同日の定例議会最終日で市が報告した。学校側は、無料で自由に利用できるフリー素材と誤認していたという。
市教委によると、学校職員がネット上で「フリー」などと入れて検索してイラストを見つけた。イラストを掲載した学校だよりを2020年9月に発行し、学校で配布したほか、学校のホームページに掲載。イラストは実際はフリー素材ではなく、昨年12月に著作権者側から学校側に連絡が来て発覚した。学校だよりはホームページから削除し、著作権者に謝罪した。
市教育部は報告の中で「今後は著作権に関する認識や利用規約等の確認の徹底について周知し、再発防止に努める」と述べた。