暖かい季節になると、食中毒のリスクが高まります。
食中毒と聞くと、肉や魚、野菜などを適切に保存や調理しないことで、菌が繁殖して起きるイメージがありますよね。
しかし、トイレから菌を持ち込んで食中毒を起こす事例も起きているようです。
生活協同組合おおさかパルコープ(以下、コープ)のウェブサイトでは、トイレから菌を持ち込まないための対策を説明しています。
トイレにはさまざまな菌やウイルスが存在します。
中でも厄介なのは、大腸菌。汚染された手で食材や調理器具を触り、食中毒を起こすと激しい腹痛や下痢、発熱などの症状が現れることがあるそうです。
コープのウェブサイトによると、お尻を拭く時にトイレットペーパーを36枚重ねてようやく手から大腸菌が検出されなくなるのだとか。
しかし、1回拭くのに36枚も重ねて使っていたら、不経済なだけでなく、トイレを詰まらせる恐れもあり、現実的ではありません。
大腸菌やウイルスを持ち込まないための対策については、以下のように記載されています。
人の糞便中には10~1000億個の細菌が存在します。また、代表的な菌である大腸菌の大きさは最大でも4マイクロメートル(1mmの250分の1)なので、トイレットペーパーを貫通してしまいます。トイレの後は必ず手洗い、消毒をしましょう。
生活協同組合おおさかパルコープ ーより引用
トイレの後は、しっかりと手洗いと消毒をするのがいいとのこと。
当たり前のことに思えるかもしれませんが、急いでいる時には、手洗いにあまり時間を掛けなかったり、流水だけでサッと済ませたりすることもありますよね。
食中毒を防ぐためにも、手洗い石鹸と消毒液を使い、意識してしっかりと手を殺菌しましょう。
[文・構成/grape編集部]