「友だちと一緒だったから対処できた」 名護商工高校生が人命救助 男性のSOSに気付き119番通報

【名護】名護市消防本部の照屋貢消防長は16日、名護商工高校を訪れ、人命救助に貢献した同校3年生の〓里リアさん、阿嘉梨里寧さん、岸本萌寧さん、儀保希風さんにそれぞれ感謝状を手渡した。
4人は6月5日の放課後、同市大北の住宅街を歩いている時、民家2階のベランダから助けを求める50代男性の声に気付いた。すぐに、1階にいた男性の母親に状況を伝え119番通報した。母親は高齢で耳が遠く、息子の声が聞こえなかったこともあり、救急車が到着するまで現場で待機し隊員の誘導も行った。
同消防本部によると、男性は発見時、体がまひして、長時間動けない状態でいた。4人の迅速な対応が、救命につながったという。
救急車を呼んだ〓里さんは「友達と一緒だったから、なんとか対処できた」と振り返る。「男性の容体が心配だったけど、リハビリ中と聞いてほっとしています」と笑顔で話した。
照屋消防長は「的確な判断、とても勇気ある行動だった」と褒めたたえた。感謝状贈呈式には男性の親族も駆け付け、「ありがとうございます」と頭を下げ、4人に図書券をプレゼントした。(北部報道部・下地広也)
※(注=〓は高の旧字体)

(写図説明)人命救助に貢献し、名護市消防本部から感謝状が贈呈された名護商工高校の(前列右から)〓里リアさん、阿嘉梨里寧さん、岸本萌寧さん、儀保希風さん=16日、同校「友だちと一緒だったから対処できた」 名護商工高校生が人命救…の画像はこちら >>