【速報】千葉市、熱中症か男性死亡 千葉県内で今年初 70代、寝室で倒れ 搬送49人、90代女性は重症

千葉県によると、24日に千葉市緑区誉田町で、70代男性が熱中症とみられる症状で自宅から意識不明のまま救急搬送され、死亡が確認された。熱中症疑いでの死者が確認されたのは今年、千葉県内では初めて。連日の酷暑が続く千葉県内には24日も、気象庁と環境省が6日連続の「熱中症警戒アラート」を出していた。
千葉市消防局緑消防署によると、亡くなった男性は同日午前8時25分ごろ、寝室であおむけに倒れているのを家族が見つけて119番通報。搬送先の病院で死亡が確認された。救急隊の到着時、寝室でエアコンは使用されていなかったという。
千葉県の午後4時までの集計によると、24日に千葉県内では、死亡した男性を含む49人が熱中症の疑いで救急搬送された。このうち、屋外にいた90代女性1人が重症で、3週間未満の入院が必要な中等症は13人。
千葉県の担当者は「高齢者は暑さに対する感覚や温度調整機能が低下している。本人だけでなく、周りの人も注意を払ってほしい」と改めて呼びかけている。
千葉県の把握では、千葉県内で熱中症疑いによる死者は2022年8月以来。
銚子地方気象台によると、24日の千葉県内は観測地点全15カ所のうち11カ所で最高気温35度以上の猛暑日になった。市原市牛久が38・4度、横芝光町37・5度、茂原市37・4度、成田市36・4度など。横芝光町は同町での7月の観測史上最高気温。千葉市の観測地点は中央区で、正午前の34・8度が最高気温だった。
千葉県内は25日も、24日並みの厳しい暑さが続く見通しで、屋内や夜間でも熱中症に厳重な警戒が必要になる。