木更津総合コールドで王手 選手層の厚さ見せつける 第106回全国高校野球 千葉大会 第14日

▽準決勝(ZOZOマリン)
東京学館
00000000―0
10020211x―7
木更津総合
ベンチから送り出された選手が次々と役割を果たす。木更津総合は選手層の厚さを見せつけ、ハ回コールドで6年ぶり8度目の甲子園に王手をかけた。
一回にソロで先制したがその後は膠着(こうちゃく)状態が続いた。四回、四球と野選で無死一、二塁となり五島卓道監督が動く。「点が取れなくても何かきっかけをつくりたかった」。今大会ここまで出番がなかった川上泰輝主将を代打に送った。
「自分の仕事はバント。ずっと練習していた」と、スタンドからのひときわ大きな声援を背に初球をきっちり成功。その後2死となるが、8番に代わり打席に立った小畑玲偉が2点打を放った。「バットを短く持って逆方向が木更津総合の原点」と左打者。コンパクトに振り抜き、左前にはじき返した。
六回は2死から好機をつくり、代走から出場の和田達也が価値ある適時内野安打。3ボールだったが、「打て」のサインに応えた。後続の連打で5―0。大勢は決した。
コールド勝ちは2試合連続。和田は「だんだん打線がつながってきた」と手応えを口にする。投手陣も打線に負けず、横綱相撲を展開。川上は「日ごとにチームの雰囲気は上がっている」。3連覇の経験もある強豪が最高潮の勢いをまとい、頂上決戦の挑戦権を得た。