田原総一朗氏、秋に「BS」移行する「朝生」で番組の思いを訴える「朝生はあらゆるタブーがない。何でも自由に発言できる場」

ジャーナリストの田原総一朗氏が26日深夜、司会を務めるテレビ朝日系「朝まで生テレビ!」(午前2時05分)に生出演した。
同番組は今月3日に10月からBS朝日のゴールデンタイム(同最終日曜・後7時)に移行することが分かった。
1987年4月のスタートから37年。司会の田原総一朗氏(90)が識者と共に幅広いテーマについて熱く討論する名物番組。これまではタイトル通りに深夜帯で放送してきたが、視聴形態が多様化し、幅広い世代をターゲットに見据え、BS放送のゴールデンタイムへの“引っ越し”が決まった。
今年4月に90歳を迎えた田原氏は「日本は、これまでの常識ではやっていけない新しい時代に入っている。だから幅広い世代、様々な立ち位置の人々が自由に論議出来る場にしたい」と熱い言葉を発し、「これまで深夜だから見られなかった人にも見てほしいです」と幅広い世代の視聴に期待を寄せた。プロデューサーの紫藤泰之氏も「昭和・平成・令和…長きにわたり、出演者・視聴者の皆さまと共に“タブーなき言論の場”を切り開いてきた『朝まで生テレビ!』。新たな土俵で、内容を深化し、更なる挑戦を続けます」と宣言した。
この日は10月からの「BS放送」が明らかになって以降、初めての生放送。「激論!“民主主義”の危機」をテーマに議論した。
その中でMCを務める渡辺宜嗣アナウンサーがネット上での根拠のない情報などがネットであふれていることを今後の社会で問題になっていくことを指摘した。
さらに「言論空間が余計に過激になっている傾向って今あります」と明かすと社会学者の古市憲寿氏は「朝生は批判できないんじゃないですか?朝生が過激な言論を作ってきた功罪あるんじゃないですか」と指摘した。
これに田原氏は「今の古市さんに僕は反論をしたい」と切り出し「朝生はあらゆるタブーがない。何でも自由に発言できる場です」と主張した。そして「だから古市さんに対して反対の意見もちゃんと言えるわけだ」と話していた。