体操女子 牛奥小羽選手(19)“魔物”に打ち勝て 憧れのメダリストのコーチとつかみ取った代表の座【パリ五輪】

体操女子、愛知県小牧市出身の牛奥小羽(うしおくこはね)選手 19歳。去年大きなケガをしてから完全復活。コーチと2人3脚で夢舞台への切符をつかみ取った牛奥選手を取材しました。
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ことし4月、5月に行われた体操のパリオリンピック代表最終選考会。激戦を勝ち抜いた4人の内定が次々と発表され…最後の1枠でパリへの切符を手にしました。(牛奥小羽選手)「ちょっとふわふわしているけど、びっくりが大きすぎて、うれしいのもあったけど一番大きいのはびっくりという感じだった」
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オリンピックの切符を初めて手にした牛奥選手は、2004年8月生まれの19歳。日本体育大学に進学して、大きく飛躍しました。理由の一つはコーチの存在。その牛奥選手のコーチというのが…
東京オリンピック・体操女子個人種目の床で日本初のメダリストになった、村上茉愛さん。日体大に入学した牛奥選手を鍛え上げてきました。
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(牛奥小羽選手)「憧れの存在で、村上さんみたいな演技がしたいってずっと思っていたので、その人に教えてもらえているのは、すごく光栄なことだと思う」
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(コーチの村上茉愛さん)「力強い体操をするけど、喋るとすごくかわいい子。“こはね”っていう感じの雰囲気の子なので、そこのギャップが個人的にはいいなと」
コーチの教えを吸収して、着実に力をつけていった牛奥選手。よくみると、この2人雰囲気が似ているような感じが…
(村上コーチ)「ショートカットでフォルムもそうだし、似ているところが正直あるなというのは、大学に来たときには思っていた」
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見た目も、得意種目が跳馬という所も同じ2人は、夢のオリンピックへ向けて順調に練習を積み重ねていきました。
しかし、去年9月のアジア大会でアクシデントが待っていました。
決勝の当日、跳馬の練習で着地した際に負傷して倒れこみ担架で運ばれ、左足の骨挫傷と診断されました。オリンピックが遠のいたと思われましたが、11月には練習を再開。ケガから復活への道を歩き始めました。
その頃は牛奥選手にとって、オリンピックの舞台は手が届かない場所でした。(牛奥選手)「オリンピックは想像できないぐらい大きくて、魔物がいるとか、どんな感じの雰囲気なのかなって…」
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夢の大舞台へ挑む、5月の代表選考会。得意の跳馬で練習の成果を見せつけました。
去年ケガをした跳馬で圧巻の跳躍。「14・166」の高得点をマーク。パリへの最後の切符をつかみました。発表後には、喜びを分かち合う2人の姿が。コーチの期待にも応えた牛奥選手は初めて挑む大舞台に気合が入ります。(牛奥選手)「愛知県は本当にずっと生まれ育ってきた場所で、実家に帰ったときとかもほっとできる場所なので、そういう人たちに恩返しができるように、メダルを持って帰って来られるように頑張りたい」
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全員が10代のフレッシュなメンバーで挑む、パリオリンピック体操女子は7月28日に予選が始まります。