【黄色ブドウ球菌】常に手指・顔などにいる恐れ “家庭でも注意を” 土用の丑の日のうなぎで集団食中毒

「土用の丑の日」に販売されたうなぎで集団食中毒が発生し、1人が死亡した問題。食品の衛生指導に携わる企業は、家庭でも起こりうると指摘しています。(京急百貨店 金子新司社長 29日の会見)「改めまして、この度は誠に申し訳ございませんでした」
食中毒が起きたのは、横浜市の京急百貨店。土用の丑の日だった7月24日とその翌日に「日本橋鰻伊勢定」が販売した弁当を食べた人に、体調不良が相次ぎました。販売数は「うなぎの蒲焼き」と「うなぎ弁当」あわせて1761食。161人が下痢や嘔吐などの体調不良を訴え、このうち90代の女性が嘔吐した後に搬送され、亡くなったということです。
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なぜ、このような集団食中毒が起きたのでしょうか。名古屋で食品加工工場などに衛生指導を行う企業は。
(名古屋衛生細菌技術センター 堀 篤社長)「黄色ブドウ球菌は調理する人の手指、顔などに常にいる可能性がある菌。加熱が終わった後の食べ物に手指から付いてしまったのではないか」
CBC
発症者から検出されたのは「黄色ブドウ球菌」。化膿した傷口などに多くいる細菌で、手の切り傷などから食品にうつることがあるといいます。
食品安全委員会のホームページより
今回のうなぎ店では…
(伊勢定 富田宗一郎取締役)「(Q.手袋の着用は?)当日はしてなかったと報告を受けている」
店のマニュアルでは、弁当を盛り付ける際には手袋をすることになっていましたが、実際にはしていなかったということです。(名古屋衛生細菌技術センター 堀 篤社長)「家庭でも十分にリスクがあると思う。例えば皮膚が弱っている所や傷口で殖する可能性が高い菌」夏は湿度や気温が高く、細菌が増えやすい季節。どのように対策すればいいのでしょうか。
CBC
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(名古屋衛生細菌技術センター 堀 篤社長)「手袋をするのは非常に有効。素手で直接食べ物に触らない、調理の仕方に工夫が必要」