受験や就活、健康、恋愛など、『お守り』は叶えたい願いごとがある時に大変心強いもの。お守りの正しい返納時期や返納方法、保管方法を知っていますか。
本記事では福岡市・中央区にある『鳥飼八幡宮』の山内圭司宮司に詳しい話を聞いてみました。
※写真はイメージ
「お守りは返納したほうがいい」という知識はあるものの、どのタイミングで返納すべきか知らない人は意外に多いのではないでしょうか。
山内宮司によると、「返納するタイミングは、お守りに込められた祈りやお守りの状態にもよる」とのことです。
厄除け、開運、家内安全、方位除けなど、その年限定の祈願や、ご自身や家族、会社の守護の場合は1年後にお守りを受けた神社にご返納ください。
心願成就、勝負事、受験、良縁祈願などの目的がはっきりとしている場合は、その結果が分かり次第、もしくは思っていた成果が上がらない場合にご返納をお願いします。
良縁祈願のような長期に渡る祈願の場合も、年ごとに返納しましょう。
またお守りが破れたり紐がちぎれたりした時も、返納したほうがよいとのことです。
お守りの破損は、『お神さま』が身代わりとなり厄を受けてくださったことを意味します。感謝の気持ちを込めて返納し、新しいお守りを受けるのがおすすめです。
また基本的には年ごとに返納し、新しくお守りを受けるのが理想ですが、粗末にしておらずきれいな状態であれば、そのまま持っていても問題ありません。
山内宮司によると、「お守りはそれぞれの神社の神さまに祈願しているため、基本はお守りを受けた神社に返納するのが望ましい」そうです。
諸事情によって神社に行けない場合は、神社に必ず連絡してどうすべきか確認しましょう。
しかし旅行で立ち寄った神社で受けたお守りの場合、簡単には返しに行けません。そのような時の対処方法について、山内宮司は以下のように説明しています。
せめて、自身が住む土地の神さまである『氏神様』にお願いしましょう。お神さまはすべてつながっていますので特に気にされることはありませんが、礼節として受け止めていただきたいです。
なおお守りを受け取った神社に直接行けないからといって、郵送で返納することは失礼に当たるので注意してください。
最後にお守りの正しい保管方法についても教えていただきました。
お守りはお神さまに身近にいていただくために持つものですから、基本は身につけておくのがおすすめです。
しかし折れ曲がったり汚れたりするのはよくありません。木箱や袋に入れてお持ちいただくとよいと思います。
なお本記事で紹介した返納方法や保管方法は、あくまで一例です。神社によって考え方が異なるため、気になる場合はお守りを受けた神社に確認しましょう。
[文・構成/grape編集部]