即席の汁物を入れるなら要注意! 企業の注意喚起に「夏こそ危ない」

持参したお弁当を食べる時に、温かい味噌汁やスープなどの汁ものが飲めたら最高ですね。
魔法瓶に入れて持って行ったらいいのでは…と思うかもしれませんが、問題ないのでしょうか。詳しく解説します。
お弁当は食べる時に、温かい味噌汁やお吸い物があれば嬉しいですよね。
熱いお湯をすぐに用意できる状況であれば、即席タイプの汁ものを未開封のまま持参することで、その場で本格的な味を堪能できます。しかし、学校や職場ではできないこともあるでしょう。
「それなら即席の汁ものを朝に作って魔法瓶やランチジャーに入れていけばいいのでは?」と考える人もいるかもしれません。しかし、朝に作ったものを何時間も経った昼食に食べても大丈夫なのでしょうか。
即席の味噌汁やお吸い物、お茶漬けの素などを製造・販売している食品メーカー『永谷園』の公式サイトでは、朝に作った即席の汁ものを魔法瓶やランチジャーに入れて持って行くことを「おすすめできません」と回答しています。
その理由を次のように解説しています。
お湯を注いだ状態で長時間おくと微生物が増殖し、腐敗しやすくなります。特に夏場や、直射日光の当たる場所、車内は高温となり早いスピードで変質が進みますのでお控えください。
永谷園 ーより引用
腐敗が進んだ汁物は、嫌な臭いがしたりいつも違った味がしたりします。「ちょっとくらい大丈夫」と異変を感じながらも食べてしまうと、食中毒を引き起こす危険性もあります。
また、魔法瓶は味噌汁や汁物など分が多く含まれる飲み物を入れるためにつくられていません。塩分によってステンレスが腐食して、保温・保冷効果が失われてしまう恐れもあります。
即席の汁ものをお弁当に持って行きたい場合は、未開封の状態で持って行き、飲む直前に熱いお湯を注ぐようにしましょう。
即席の味噌汁やお吸い物を魔法瓶に入れて、お弁当として持参してもいいのかについ解説しました。
即席の汁ものにお湯を加えた状態で長時間魔法瓶に入れておくと、腐敗してしまう恐れがあります。食中毒のリスクが高まるので絶対にやめましょう。
どうしてもお弁当と一緒に飲みたい場合は、未開封で持参して出先でお湯に溶かして召し上がってください。
[文・構成/grape編集部]