名古屋城天守閣の木造復元について、名古屋市は14日、完成時期が最短で2032年度になる見通しを示しました。
完成時期の見通しは、名古屋市が14日に開かれた市議会の委員会で示したもので、市は天守閣の解体と木造復元を一体化した「整備基本計画」を3月中にまとめ、2023年度の早い時期に文化庁へ提出する予定です。
計画の提出後、文化庁での有識者会議による審議に2年から2年半ほど、木造天守の建造などの整備におよそ6年半かかる見通しであることから、最短での完成時期を2032年度としたということです。
河村市長は当初、東京オリンピックにあわせた2020年度の完成を目指す構想を掲げていましたが、市議会の反発などで撤回し、見直しを繰り返していました。