乾燥剤を捨てないで メーカーが教える、再利用できる目安に「知らなかった」

お菓子や海苔などの食品の袋に入っている、乾燥剤。
湿気による品質劣化を防いでくれるので、サクサクやパリパリといった食感を維持してくれます。
そんな乾燥剤ですが、一度使ってもまた再利用することはできるのでしょうか。
お菓子や海苔などの食品の吸湿でよく使われているのが、水分を吸収する酸化カルシウムの働きを生かして除湿する『生石灰乾燥剤』。
食品の中身がなくなったら、袋や容器と一緒に捨てている人は多いでしょう。しかし、まだ乾燥剤として使用できるなら、再利用しないのはもったいないですよね。
石灰製品の製造販売をする、矢橋工業株式会社(以下、矢橋工業)のウェブサイトには、生石灰乾燥剤の再利用について、以下のように記載されています。
中身が粒状でしたら乾燥剤として再利用できます。中身が粉状になっていましたら消石灰ですので乾燥剤としては使えません。
矢橋工業株式会社 ーより引用
生石灰乾燥剤の中身が粒状なら、乾燥剤として再利用できるといいます。
生石灰乾燥剤の中身が粉末状になっている場合は、乾燥剤としての効力を失った状態なので、再利用できないとのこと。
矢橋工業のウェブサイトには、乾燥剤以外で再利用する方法についても、記載されています。
中身が粉状でしたら家庭菜園等で消石灰として使えます。成分はホームセンター等で販売している農業用消石灰と同じです。但し、アルカリ性ですので取り扱いには注意して下さい。手に触れた場合は直ぐに水洗いして下さい。目には入らないようにして下さい。
矢橋工業株式会社 ーより引用
乾燥剤としての効力を失い、粉末状になった生石灰乾燥剤は、中身を取り出せば家庭菜園の消石灰として使用できるそうです。
土に入れれば、作物が育つのに必要な栄養を補ってくれるため、家庭菜園を行う際にとても便利ですね。
ただし、中身を取り出す際には、極力素手で触らず、目に入らないように注意してください。万が一、手などに触れた場合は、すぐに水で洗い流しましょう。
乾燥剤が再利用できることを知らなかった人は、多かったのではないでしょうか。
気になる人は、矢橋工業の情報を参考にしてみてください。
[文・構成/grape編集部]