花粉大量飛散 都内の飛散量はまだ予想の5割未満 お花見も対策…の画像はこちら >>
今シーズンの東京・大手町の飛散量を過去2年と比較すると、2月末から3月はじめにかけて急激な大量飛散となったため、3月9日時点で2021年、2022年のスギの総飛散量を超えています。大量飛散が予想される今シーズン、これまでのスギ・ヒノキ花粉の累積値は予測最大値の5割未満です。
東北~九州でスギ花粉ピーク 西日本はヒノキ花粉も 雨上がりも大量飛散
東北から九州でスギ花粉がピークを迎え、大量飛散となっています。スギ花粉だけでなく、西日本からヒノキ花粉シーズンも始まり、3月に入って、九州や中国地方の一部で飛散開始となっています。この先も、東北から九州の広い範囲で花粉が連日「非常に多い」予想です。17日(金)から18日(土)は、西から天気が崩れるため、いったん雨で落ち着きますが、雨上がりと同時に19日(日)から、再び各地で花粉が大量に飛散する見込みです。
東京都の花粉飛散量 予測最大値のまだ5割に満たない
東京都福祉保健局が発表する東京都アレルギー情報navi.によると、スギ・ヒノキ花粉の累積値(単位:個/cm2)は、1月4日から3月13日までに、小平市では3641.4個と今シーズンの予測最大値6700個に対して54%となった他、青梅市や八王子市、町田市で予測最大値の4割前後となっていて、多くの所でまだ5割に満たない状況です。東京都心(千代田区)の花粉飛散量は、1月4日から3月6日までの計算で、今シーズンに飛散すると予想される最大値のうちの2割に満たない状況となっています。そのうえ、昨シーズン同時期の飛散量と比べると、約5倍多くなっています。※グラフ内のデータは、1月4日以降、千代田区、葛飾区、杉並区、北区、大田区の情報は3月6日まで、青梅市、八王子市、多摩市、町田市、立川市、府中市、小平市は3月13日までの情報です。今シーズンは花粉の大量飛散が予想されていますが、まだ観測された花粉の合計数は半分に満たない状況で、まだまだ花粉の大量飛散が続く見込みです。これからお花見シーズンに入り、外で長く過ごす機会も多くなると思いますが、花粉症の方は、できる限り万全な対策を行って、少しでも快適に過ごせるようにしましょう。東京都内でも、わずかにヒノキ花粉が飛び始めていますので、反応される方はご注意ください。
スギ花粉 ピークいつまで
日本気象協会はきのう、2023年 春の花粉飛散予測(第5報)を発表しました。九州から近畿ではスギ花粉がピーク終盤を迎えつつあり、東海も来週以降は少し落ち着きそうです。ただ、今年は飛散量が多いため、ピークが過ぎても油断はできません。また、ヒノキ花粉も西日本の一部ですでに飛散開始しており、3月下旬から4月中旬にかけて各地でピークが続くでしょう。関東甲信や北陸、東北は、3月いっぱいはスギ花粉のピークが続きます。さらにヒノキのピークが例年より早く始まる可能性があり、この先はスギ花粉だけでなくヒノキ花粉にも注意が必要です。
外出時の花粉対策
花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。①メガネメガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。②マスク感染症予防として使用している方も多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。③衣類の工夫一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。