アンパンマン、ジブリは炎上騒動に回答拒否…相次ぐテーマパークの“不誠実なだんまり”に広がった失望

全国の公立小中学校の春休み期間が近づいているが、テーマパークでの“物議を醸す問題”が相次いでいる。
1つは神戸市にある『神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール』での案件。この施設の視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)には、金属製の丸い鋲が設置されており、鋲のなかにはアンパンマンの顔になっているものがある。
「楽しい仕掛けとして注目を集めています。しかし以前から“アンパンマンの顔を探す子供たちと、視覚障害者が衝突してしまう危険性があるのではないか”とも指摘されていたのです」(地元紙記者)
ネットメディア『まいどなニュース』は、『神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール』に対し、《視覚障害当事者からの「危険だ」という意見についてどう考えるか》などの4点について見解を求めたという。
しかし3月13日の段階では、回答は「ご質問にはお答えしかねます」だった。
もう1つは愛知県長久手市『ジブリパーク』で起こった騒動だ。入園した男性が女性キャラクター像の胸を両手で触る姿などが映った画像が拡散されたのだ。
それらの画像は性犯罪を想起させるとして、ネット上で不快感を訴える声が多数あがった。さらに3月9日には愛知県の大村秀章・愛知県知事が記者会見で、「こうした写真がSNSにアップされるのは極めて不愉快だ。きわめて遺憾であり、くれぐれもやめてほしい」と語っている。
本誌は2月24日、この問題についてジブリパーク広報事務局に取材を申し込んだが、担当者は「今回の件に関しまして、ノーコメントとさせていただきます」と回答したのみだった。

相次ぐテーマパーク側の“回答拒否”に失望感が広がっており、ネット上では“だんまりという姿勢”など厳しい声があがっていた。
《ジブリパークもアンパンマンミュージアムも公式のだんまりという姿勢によって更に大元のジブリやアンパンマンに対しても失望感抱く》《ジブリに続いてアンパンマンもノーコメント。日本生まれのものなのに本当に悲しい》《ジブリといいアンパンマンといい、こちらが夢を見すぎてるのかもしれないけど、困っている人や不安に思う人の話を聞いてくれないの、やっぱり残念な気持ちにはなる… 》
だが問題の重要性を改めて認識したのか、14日夕方配信の『まいどなニュース』によれば『アンパンマンこどもミュージアム&モール』の施設担当者が、一転して再回答したという。
質問について「ご意見を真摯に受け止めて、通常の点字ブロックに順次交換いたします」といった回答だったというが、ネットで炎上しなければ、真摯に回答もしないというのは、多くの家族が楽しむテーマパークとして対応が鈍すぎるという批判があっても仕方がないことだろう。