クレジット決済代行会社のアルファノートは、初めてのキャッシュレス決済利用に関するアンケート調査をインターネット上で実施した。調査期間は2024年7月5日~7月10日で、有効回答数は500名であった。なお、全国の10代~50代男女4,314名に事前調査を実施し、「キャッシュレス決済を日常的に利用していますか?」に「はい」と答えた人に本調査を実施した。
キャッシュレス決済を初めて利用した年齢は、「18歳以下」が一番多い結果となった。クレジットカードが発行できるのは18歳以上であることから、18歳以下は「バーコード決済」「交通系電子マネー」が多く、過半数を超える結果となった。18歳以下でも利用できるという点で、通学定期券への使用や登録の手軽さから支持されているように見受けられるという。
利用を始めたきっかけとして、全体で「利便性の向上」が最も多く、学生世代(15歳~24歳)でも「利便性の向上」が最多で「ポイントを貯めるため」が2番目に多い結果となった。そのほかの意見として、「通学の定期で利用していた」「家族から勧められた」などの声があり、生活するうえで必要となってくるケースも見受けられたという。
次いで、「ポイントを貯めるため」が多く、初めて利用したキャッシュレス決済でも「バーコード決済」が2番目に多いなど、ポイント系キャンペーンを大々的に打ち出していたことが少なからず関係しているとみられるという。
そのほかには、「社会人になったから(20代女性:クレジットカード利用)」「旅行で使用するため(40代男性:クレジットカード利用)」というコメントが寄せられた。
2022年4月から高校での金融教育が義務化され、授業の一環(文化祭などの学校行事や授業)でキャッシュレス決済について学べるようになったことに関しては、「知っている」と答えた割合が34%、「知らない」と答えた割合が66%であった。金融教育の義務化に関する認知度は、現状半数に到達していない状況であるという。
また、金融教育の義務化を「知っている」と答えた人に、「授業の一環(文化祭などの学校行事)でキャッシュレス決済について学べる事をどう思いますか?」と聞いたところ、「もっと早く教えてもいいと思う(30代女性)」「リボ払い等の注意点、金利について勉強できればよいと思う(20代男性)」などの好意的なコメントのほか、「まずは『金利』の概念を理解することが先決(50代男性)」「日常で知れるのでもっと他の内容がいい(20代女性)」などの否定的なコメントも寄せられた。
キャッシュレス決済を初めて利用した年齢は「18歳以下」が一番多く、次いで「25~34歳」と年代を追うごとに少なくなっていることがわかった。今後もキャッシュレス決済を含めた金融事業が拡大していくことを想定すると、利用開始時期とされる学生世代へ、学校教育として学べる機会が今後増えていくと予想されるとのこと。