新潟市の小学校で、防災について学んできた6年生が、学習の成果を次の学年に引き継ぎました。学校として学びを深めることで、地域を守る力を蓄えています。
【松村道子キャスター】
「新潟市の南万代小学校です。6年生の児童が1年半かけて防災について学んできた事柄が所狭しと並べられています」
南万代小学校では、総合的な学習のテーマに「地域防災」を掲げています。
この日は、まもなく卒業する6年生が今後、防災について学ぶ5年生に対し、これまでの学習の集大成を発表しました。
「家庭では、最低でも3日分の食糧の備蓄が必要」だと説明した児童は、実際に自宅で行った備蓄についても紹介。
【6年生】
「食品は賞味期限が長いもの・短いものに分散して収納した。日本で暮らす以上は(備蓄を収納するため)必要なスペースなのだと、意識を変えないといけない」
自宅でネコを飼っているという児童は、東日本大震災の避難所で、ペットを同伴した人のスペースを他の人と分けて設置した事例を挙げ…
【6年生】
「もし、避難所を作ることになったら、トラブルが起こらないように、避難場所を分けたりして、受け入れたい」
この他、避難先で簡単にできる運動や、新聞紙でスリッパを作る方法など災害時に身を守る方法を発表した6年生。その学びは、5年生にしっかりと伝わっていました。
【5年生】
「分かりやすくてよかったし、日常的にできることも書いてあったので、これから実践したい」
【5年生】
「6年生が発表してくれたことを僕たちが6年生になっても生かして、この学習を進めていきたいと思う」
発表を終えた6年生は、防災について学び、次の学年に伝える意義について…
【6年生】
「自分たちの命や自分たちだけではなく、地域の人たちの命まで学べる大切な勉強」
【6年生】
「5年生もやる気があって、すごくよかったし、私たちも安心して卒業できる」
【6年1組担任 渡邉裕子 先生】
「自分の命について考えることのできる子どもたちは、必ず家族を守れる。家族を守れるということは、地域の力になるということを伝えていきたいと考えている」
次の学年に引き継がれる防災学習は、災害時の「地域の力」となり、蓄えられていきます。