鮮やかな黄色の葉がステキ 他界した父親が植えた観葉植物、名護市の民家で立派に育つ

沖縄県名護市宮里1丁目で美容室を営む渡嘉敷美由紀さん(73)宅の屋敷囲いに植えられたクロトン(トウダイグサ科)の「みかんば」と呼ばれる園芸品種の葉が鮮やかな黄色になり、道行く人やドライバーの目を楽しませている。
クロトンは葉の形状から広葉系、螺旋(らせん)系、鉾(ほこ)葉(ば)系、長葉系、細葉系の五つあり、多種多様な原種や品種があることからヘンヨウボク(変葉木)とも呼ばれる観葉植物。

渡嘉敷さんによると、クロトンは樹齢およそ25年で、他界した父親が植えた。樹高約2~2.5メートルで、屋敷囲いに植えられた約20本すべての茎の先の若葉が鮮やかな黄色に色づいている。葉は長さ約20センチ、幅約10センチ。
クロトンの品種改良に取り組み、シンシロや大雅鉾葉、「黄金の光」などの品種を誕生させている同市山田の新城学さん(80)は「7月はクロトンの若葉が出る時期。すべてのクロトンの若葉は黄色く色づくのが特徴。若葉はやがて緑色や赤色などになる」と解説する。
渡嘉敷さんは「鮮やかな葉を見て分けてほしいという人も多い。このクロトンの子孫が増えればうれしい」と話した。(玉城学通信員)