ゴジラ対みくみく 宮城沖でクロソイを狙いました…釣りガール高橋美来 みくみく39フィッシング

宮城県在住の釣りガール「みくみく」こと高橋美来さんによる人気企画の第18回目は、宮城沖のロックフィッシュ。「ゴジラ」と呼ばれる50センチ超えのクロソイを狙いました。
宮城の冬から春にかけて狙うのはクロソイ、メバル、アイナメなどの根魚がメインです。魚種ごとにいろんな釣り方が楽しめる時期に入ってきました。前回の記事でも書きましたが、水温が例年より高く、まだまだ場所によっては季節外れのマダイが釣れることもあって驚きです。
この日の序盤は水深30メートルほどの場所を40~60グラムのメタルジグでメバルを狙っていきました。魚探で出た反応がいいポイントに落としますが、中々食ってこない…。アミエビなど小さい餌を食べていたりするとジグで釣るのが難しいことがあります。そこで仕掛けを変えてジグサビキを使いました。
ジグサビキはメバルサビキがついた1番下に鉛重りではなく、フックをつけたジグをセット。仕掛けを下ろしゆっくり巻いては止めての繰り返し。このアクションで早速当たりが来て3匹ゲット。ここから怒とうの連続ヒットが続きました。ジグだけでは釣れないのに、なぜかジグサビキにするとサビキの針だけではなく、ジグにも食ってくる“ミラクル釣法”。駆け引きがすごく面白いのでメバル釣りはとても好きです。
30センチを超える尺メバルクラスになるととても楽しい引きも味わえます。その後、クロソイが釣れるポイントに移動しルアーを変更。次はワーム(疑似餌)を使って狙います。仕掛けは56グラムのシンカー(おもり)にオフセットフックをセット。フックに20センチと長い「キングテール」というワームを使用して狙います。

誘い方は着底させたらゆっくり15回ほど巻いてサミング(指で糸を止める動作)をしながら、また落とす誘いを繰り返していると、ヒットしました。細かい勢いのある引きで上がってきたのは予想通りアイナメ。通常、茶色い模様のアイナメですが繁殖期のオスは婚姻色といってメスへのアピールなのか美しい金色に変色します。私は、そんなアイナメを「キンタロウ」と呼んでいます(笑い)。
その後も本命のクロソイを狙って誘っていると、根がかったかのようなドンっと重たい強烈なアタリが来てすかさずフッキング。ここでミスするとバレてしまったり、根に潜られたりしてしまいます。奇麗にフッキングが決まるとぐんぐんと力強い引きが楽しめます。上がってきたのは49・5センチのクロソイ。仙台では50センチオーバーを「ゴジラ」と呼んでいます。格好いいキリッとした背びれやゴツゴツとした顔まわり。黒と白の模様からなのか、いつしか有名怪獣の名前がつきました。
ゴジラ“捕獲”にはあと一歩届かなかったのは残念ですが、この時期の魚の身は脂が乗っていてすごくおいしいので気分はハッピーでした。4月いっぱいまで狙えるので、ぜひこの引きを味わいに行ってみてくださいね!