日本労働組合総連合会(連合)は、「フリーランスとして働く人の意識・実態調査2024」の結果を8月5日に発表した。同調査は2024年6月12日~6月19日の期間、全国の20歳以上の男女でフリーランスとして働く1,000人を対象にインターネットを用いて行われた。
フリーランスとしての働き方について、どのくらい満足しているか聞いたところ、仕事全体的に「満足している(計)」は52.8%、「満足していない(計)」は16.5%となった。
世代別にみると、満足している人の割合が最も高くなったのは60代以上(63.2%)、最も低くなったのは40代(44.5%)だった。
仕事内容別にみると、満足している人の割合は、「からだ・健康関連」(62.8%)や「コミュニケーション関連」(60.6%)では6割を超えた一方、「文化・芸能・芸術関連」(49.3%)や「IT関連」(47.5%)、「ものづくり・ものはこび関連」(48.1%)では半数未満にとどまった。
昨年の調査結果と世代別に比較すると、満足している人の割合はいずれの世代でも下降しており、40代では7.5ポイントの下降(2023年52.0%、2024年44.5%)と下降幅が最も大きくなった。
仕事内容・質では、「満足している(計)」は56.0%、労働時間では「満足している(計)」は54.4%とどちらも半数を超えた一方、収入では「満足している(計)」は26.3%と3割未満にとどまった。
また、働きがい・やりがいでは「満足している(計)」は62.5%、プライベートとの両立では「満足している(計)」は65.6%となった。
フリーランスとしての働き方について、将来への展望はどのくらいあるか聞いたところ、「ある(計)」は28.3%、「ない(計)」は33.7%となった。
世代別にみると、将来への展望があると回答した人の割合が最も高くなったのは60代以上(33.6%)、最も低くなったのは40代(21.8%)だった。
仕事内容別にみると、将来への展望があると回答した人の割合は、「からだ・健康関連」(37.2%)では約4割となったのに対し、「暮らし・学び関連」(19.6%)では2割未満にとどまった。