パラリンピック銅メダリストが巣立った函館市の「かやげハンドボールクラブ」…北海道で活躍するチームなど紹介「スマイル報知」

「かやげハンドボールクラブ」は函館市内の小学1~6年生を対象にしたチーム。名前の由来は、練習拠点・鍛神(たんしん)小の教育目標「かんがえる子 やさしい子 げんきな子」の3つの頭の文字から取った。過去全国大会も経験。現在は男女23人が在籍、週4回の練習は笑顔と活気があふれている。
卒団生には、16年リオ・パラリンピック陸上女子400メートル銅メダリストの辻沙絵(28)=日体大教=、男子の元日本代表・小沢基(26)=大同特殊鋼=らがいる。辻は、生まれつき右ひじから先がないが、鍛神小5年でハンドボールを始め、日体大で陸上に転向。活躍は、子どもたちに大きな希望を与えている。北村泰雅君(6年)は「ハンデを努力でカバーしている姿に勇気をもらいました。中学でもハンドを続けたい」と意欲。長谷川華瑠(はる)さん(6年)も「先輩の活躍は大きな励み。練習を継続することで、上達する楽しさを知りました」と笑顔を見せた。高橋英明監督(60)も「ハンドボールを通して身につけた『か・や・げ』の精神を、今後に生かしてほしい」と希望した。
(小林 聖孝)
◆かやげハンドボールクラブ 2003年創設。小学男女1~6年生が在籍。練習は毎週火、水、土、日に函館鍛神小体育館で平日2時間、週末3時間実施。男女とも過去に全国大会に出場。