千葉県内、銚子など18市町村に3メートル超津波の恐れ 南海トラフ地震時、対策地域に指定 館山は人口の85%が事前避難対象

宮崎県沖が震源のマグニチュード(M)7・1の地震で、気象庁が8日、初の南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表した。
南海トラフ地震が発生した場合、国の想定では、千葉県内で最大で11メートルの津波、震度5強の揺れが想定されている。
3メートル以上の津波の到来が想定される18市町村(銚子市、館山市、旭市、勝浦市、鴨川市、富津市、南房総市、匝瑳市、山武市、いすみ市、大網白里市、九十九里町、横芝光町、一宮町、長生村、白子町、御宿町、鋸南町)について、国は「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定。
さらに同地域のうち館山市、南房総市、鋸南町の3市町は30センチ以上の浸水が地震発生から30分以内に生じる恐れがある「特別強化地域」に指定している。
3市町については、南海トラフ地震臨時情報のうち今回の「注意」の上の、危険度が最も高い「巨大地震警戒」が出た場合、津波を想定して事前避難対象地域の住民に1週間の避難を求める。
館山市は人口の約85%に当たる3万7713人が事前避難の対象になっているとされる。一方で、具体的な地域や対象住民の指定は自治体の判断にゆだねられている。