【南海トラフ 巨大地震注意】専門家に聞く「お盆休みはどう行動すればいい?」“土地勘ない場所”はハザードマップなど確認を

きのう(8日)、気象庁が「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表しました。
今、わたしたちはどのように行動すべきなのでしょうか?名古屋大学の福和伸夫名誉教授に聞きました。
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(大石邦彦アンカーマン)『南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)』という情報が出されました。これに関してはどんな感想を持っていますか?(名古屋大学福和伸夫名誉教授)いずれは、巨大地震注意が出ると思っていたのですが、出たかと。これからお盆休みになる時期で、社会が比較的普段とは違う状況になるとき、その直前のタイミングでの臨時情報なので少しびっくりしました。今回は『巨大地震注意』ですから、あくまでも『注意深く普段通りの生活をしてください』というふうに言っていると思っていただければと思います。むしろこのことをきっかけにして、日頃できていない対策を進めていただきたい。
CBC
(大石)お盆休みに入ります。1年の中で年末年始と同じぐらい人の移動が多くなるときです。どんなふうに過ごせばいいですか?(福和名誉教授)旅行に行ったり、帰省をしたりしていただくのがいいと思います。その代わり、行く場所の『ハザードマップ』は、あらかじめ確認しておいていただきたい。いつもいる場所ではない、“土地勘のない場所”なので、もしも大きな地震が起きたとき、うろたえるので、どういう場所は安全なのかということをあらかじめ勉強しておいた上で、旅行や帰省をしていただきたいと思います。
CBC
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(福和名誉教授)一方で過剰に警戒して、いろんなものを買い占めに行くことなどは現に謹んでほしいというふうに思います。お休み中の災害の怖さというのは、今年の元日に起きた能登半島地震でもわかりましたように、多くの人が帰省しているところで災害が起きるといつもと違うので、備蓄品なども足りなくなったりもするんですよね。
CBC
『災害はどんなときに来るかわからない』という意味で言うと、元日に起きることもあるし、お盆休みに起きることもあるので、柔軟な態度で災害対策を考えるということも大事ではないかなと思いますね。
(大石)例えば、南海トラフ地震の想定震源域、ここは特に注意が必要などはありますか?(福和名誉教授)まずは、海水浴をするということについての注意は、しておいていただきたいです。南海トラフ地震で一番怖いのは『津波』です。津波が来襲するには時間があります。
CBC
なので、揺れがあったらすぐに海水浴場から高台に避難するんだということをちゃんと忘れないでおいていただければ、そんなに気にされなくてもいいんじゃないかなとは思いますね。
(福和名誉教授)お盆休みというのは、普段の仕事から解放されてリフレッシュする場でもあるので、『南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)』は、そこまでのことを皆さんにお願いしている情報ではありません。
CBC
『とにかく冷静に普段通りの生活をする』そのときに、地震がおきてもちゃんと身の回りを守る行動ができるように心がけていただく。それに尽きると思います。