アイドマ・ホールディングスは、物価上昇の景況感を踏まえ「働き方の変化」について在宅ワーク求人サイト「ママワークス」の会員にアンケート調査を実施した。
同調査は2023年2月17日から3月6日の18日間、ママワークス会員へメールにて実施。有効回答は、398人(女性372人/男性26人)だった。
物価上昇に伴って、大手企業を中心に基本給のベースアップが発表されているが、厚生労働省が発表した令和5年1月の実質賃金は4.1%減※という結果となっており、実質的な賃金は下がっている状況がわかる。
※厚生労働省が発表した毎月勤労統計調査 令和5年1月分結果速報より
今後もますます物価上昇の影響で経済的不安を感じ、働き方を検討する人が増えてくることが考えられる。今、働き方はどう変化しているのか。また、どう変化していくのか。同社では、アンケート調査を元に紐解いている。
今回のアンケート調査では、回答者数398人のうち79.9%が「物価上昇の影響を感じる」と回答。「働き方を見直した」「これから見直さないといけない」と回答した人が全体の61.6%いることがわかった。
新型コロナウイルス流行以来、ママワークスの会員数が飛躍的に増加。一因として、働き方を見直し、選択肢の一つとして在宅ワークを副業として選ぶ人が増えていることが挙げられる。
もちろん、育児・出産・介護等の理由で、働く時間に制限のある人が柔軟に始められる仕事が多いのも在宅ワーカーが増えている要因だと思われる。
事務業務は未経験でも始めやすいことから希望者が最も多い職種に。2位のクリエイティブ業務、3位のライター業務はリモートでも学べるスクールが増えていることから、知識を習得してから仕事を始めようとする人が多いようだ。
在宅で働き始めようと思った理由の自由回答からは、「人の下で働きたくない」「人間関係が苦手」「ペットを飼い始めたから」「年齢制限がない職種があるから」など、さまざまな価値観や背景が働き方に影響を与えていることがわかった。
さらに、すでに在宅ワークをしている人とこれから在宅ワークを始める人と比較し、出勤スタイルの仕事もしている人が26.4pt.多いこともわかり、副業として在宅で働くという選択肢が増えていることが見てとれる。
今後、景況感だけでなく、ますます個人の価値観が働き方に影響を与えていくことが予想される。