香取市佐原のクラフトビール醸造所兼レストラン「Brewery and Cheese 伊能忠次郎商店」は、地元の米を使った春限定ビール「COLD IPA」の提供を始めた。数量限定販売で、瓶ビールは約400本用意。華やかな香りと爽快な喉ごしが特徴で、江戸情緒が残る佐原の町並み散策にぴったりな一杯に仕上げた。
同店は重要伝統的建造物群保存地区に立地。昨夏から「関東有数の米どころの香取の魅力をビールに取り入れたい」と構想を練り、冬場でビールの回転が落ち着いたタイミングで米を使ったビールの開発に取り組んだ。
コンセプトは「春が近づき、喉ごしが良く飲めるビール」。同店の醸造ではコクと風味が特徴の「エール酵母」を使っていたが、今回は喉ごしやキレを出すため「ラガー酵母」を初採用。また、米を醸造に取り入れることで喉ごしが良く、透き通った色のビールになるという。
店長で醸造責任者の小林和馬さん(32)は「ビールの原料となる麦汁を作るため、約5キロのお米を一度に炊くのが大変だった。クラフトビールにお米が使われることや、地元の物を使っておいしいビールができることを知ってほしい」と呼びかけている。
「COLD IPA」は600円(税込み)。容量は330ミリリットル。アルコール度数は6%。瓶ビールのほか、樽(たる)に約100リットル詰め、店内での提供も予定している。営業は午前11時~午後8時。水曜休。問い合わせは同店(電話)0478(55)8910。