【お金に関する目標設定と達成】1年間の目標を意識し続けている人は約3割!

松井証券は、多くの人が新年度や新生活を迎える4月を前に、全国の18~69歳の男女を対象とした「お金に関する目標設定と達成に関する調査」を実施した。

同調査は2023年2月、(1):全国の18~69歳男女2,184名、(2):全国の18~69歳男女600名(性世代均等割付–Z世代=18-26歳、ミレニアル世代=27-42歳、氷河期世代=43-51歳、バブル世代=52-57歳、しらけ世代=58-69歳)を対象にインターネット調査にて実施。調査機関はシグナルリサーチだった。

「1年間の目標を立てているか」と尋ねたところ(N=2,184)、立てていると答えた人は全体の35.8%であることが判明。目標の立て方は「詳細派」が4.5%、「ざっくり派」が31.3%だった。

また、目標を立てたと答えた人に、「目標を立てた時期」に関して聞いたところ(N=600)、「1月」が58.0%、「4月」が26.3%であると判明した。

さらに、「立てた目標の数」について質問したところ(N=600)、立てた目標の個数は平均2.7個で、世代別で見るとZ世代は平均3.8個であることが判明。他世代(ミレニアル世代、氷河期世代、バブル世代、しらけ世代の合算)の平均2.4個であったため、Z世代が立てる目標は他世代の約1.6倍になることが明らかになった。

続いて、「目標を意識している時期」について尋ねたところ、年始(12月・1月)に目標を立てる人(N=410)は、5月以降は11月まで50%台まで下降・停滞し、12月に再び意識が上がることが明らかに。

年度始め(3月・4月)に目標を立てる人(N=199)に関しても、11月までに40%台まで下降・停滞し、1月・3月に再び目標を意識することが明らかになった。

年始に目標を立てる人と年度初めに目標を立てる人を経過月別で比較すると、4カ月目では年始群が78.0%、年度初め群が50.3%となり、年始群の方が27.7ポイント高い結果となった。

さらに、一年中目標を意識している人は全体の3割程度(34.5%)に留まり、6割以上が立てた目標を意識していない月があることが判明。年間を通して目標を意識できている月が多いのは年始群だった。

「目標の達成率」について尋ねると(N=600)、平均51.8%で、2つに1つは達成している結果となった。

「目標設定のジャンル」では(N=600)、「お金関係」が59.3%で最多に。次いで、「健康関係」が47.7%、「仕事関係」が29.0%という結果になっている。

その中で、「目標を達成できた項目」※1について尋ねると(N=600)、「健康関係」が38.0%と最も多く、次いで「お金関係」が36.5%、「家族関係」が27.5%であると判明した。

続いて、「目標を達成できた理由」では(N=469)、「常に目標を意識していたから」が42.6%で最多に。次いで「目標が明確だったから」が39.9%、「適正な(身の丈に合った)目標だったから」が34.1%でした。なお、約5人に1人にあたる20.9%の人が「応援してくれる人がいたから」と回答している。

「目標を達成できなかった項目」※1については(N=600)、「お金関係」が31.3%で最多。次いで「恋愛関係」が26.7%、「健康関係」が25.8%という結果に。

「目標を達成できなかった理由」について(N=416)は、「目標が高かったから」が37.5%で最多、次いで「目標が曖昧だったから」が32.0%、「挑戦することを躊躇してしまったから」が19.5%となった。

※1:同一ジャンルに対して複数の目標を設定している場合、「目標を達成できた項目」と「目標を達成できなかった項目」の両方に回答されている場合あり。

なお、「目標設定のジャンル」として、「お金関係」の目標を立てている割合を世代別に比較すると(各世代N=120)、Z世代では65.0%、ミレニアル世代では70.0%、氷河期世代では70.0%、バブル世代では48.3%、しらけ世代では43.3%となった。

若い世代から50代前後の世代までの約7割、50代以上の世代でも5割弱が「お金関係」の目標を立てており、どの世代にも共通して「お金関係」の目標は関心の高いジャンルであることがわかった。

「目標に費やす金額(自己投資額)※2」については(N=600)、年間で費やす金額は平均55.4万円と判明。

続いて、「目標に費やす金額(自己投資額)の割合」は(N=600)、「お金関係」が37.3%、「健康関係」が23.7%、「家族関係」が16.4%、「仕事関係」が13.4%、「交友関係」が10.7%、「その他」が8.1%、「恋愛関係」が5.0%を占めることが明らかになり、お金関係の目標に最も費やしていることがわかった。

また、「無駄にしてしまったと感じる目標に費やした金額(自己投資額)」は(N=600)、年間平均23.1万円となった。

無駄にしてしまったと感じることとして、「資格を受けたけどうまくいかなかったこと」や「買った本を読んでいないこと」、「ダイエット食品代」、「エステサロン代」という声などが挙げられた。

※2:目標に費やす金額(自己投資額)…目標達成のために使ったお金や貯蓄/運用のための金額の総計

「1年間の充実度」を100点満点中で聞くと、目標達成率が平均(51.8%)以上の人(N=266)では平均75.2点だった。一方で、目標達成率が平均未満の人(N=334)では平均51.0点となり、目標達成率が高い人ほど1年間の充実度も高いことが明らかとなった。

資産形成/運用をしている割合は、目標を立てていない人(N=1,402)で22.9%。一方、ざっくりと目標を立てている人(N=648)では41.5%、詳細に目標を立てている人(N=98)では68.4%となり、目標を明確に立てる人ほど資産形成/運用をしているという傾向が判明した。

さらに、詳細に目標を立てている人、ざっくりと目標を立てている人、目標を立てていない人を比較すると、詳細に目標を立てた人ほど、「投資信託」や「個人型確定拠出年金」「NISA」などの投資商品を利用していることが判明した。

詳細に目標を立てている人が利用している投資商品TOP3は、「投資信託(NISA、つみたてNISA以外)」が71.1%、「NISA」が34.2%、「個人型確定拠出年金(iDeCo)」が28.9%だった。

「貯蓄や資産形成などのお金関係で長期的な目標を立てているか」について質問したところ(N=600)、立てている人は57.7%だった。

続いて、長期的な目標を立てている人(N=346)に対して「目標資産額」について聞くと、平均で2,215.8万円となり、老後2,000万円問題への意識からか、老後に向けた長期的なお金の目標を持っていることがうかがえる結果となった。