13日午前1時10分ごろ、成田発米ロサンゼルス行きの米アトラス航空7106便ボーイング747貨物機が、機体不具合で成田空港に引き返し、緊急着陸した。タイヤ破裂などの影響で着陸後の機体が立ち往生し、同8時10分ごろまでA滑走路が閉鎖された。朝の運用開始時刻の同6時から約2時間使用できず、B滑走路のみの運用となったが、大きな遅れや欠航はなかった。
成田国際空港会社(NAA)と国土交通省成田空港事務所によると、同機は12日午後9時40分ごろ、成田を離陸し、約20分後に油圧系統と与圧系統に不具合があったとして緊急宣言。洋上に燃料を投棄した後、成田空港に引き返した。乗員7人にけがはなかった。
着陸後、タイヤの破裂とホイール損傷が見つかり、タイヤ交換に時間を要し、翌日午前7時40分ごろに駐機スポットにけん引された。同8時10分ごろまで漏れたオイルの拭き取り作業などが続いた。
空港事務所によると、12日夜、離陸した同機の後続機からA滑走路に「異物が落ちている」と管制塔に報告があり、片付けと安全点検のために13日午前0時5分ごろまで滑走路閉鎖。運用終了時間の同0時を越えたため、NAAはカーフュー(離着陸禁止時間)を1時間延長し、同0時25分ごろまでに国際線5便が運航した。