使用済みの防虫剤、残ってない? まさかアレの原因になるなんて「ゾッ…」

衣類の害虫予防に役立つ防虫剤。季節の変わり目におこなう衣替えの時に、防虫剤を入れ替えている人もいるでしょう。
入れていた防虫剤がまだ使用可能な時、新たに購入した防虫剤を追加したことはありませんか。実は、防虫剤の併用には注意が必要なのです。
ミセスロイドなどの防虫剤を販売している白元アース株式会社の公式サイトでは、防虫剤を入れ替える時の注意点について解説しています。
大切な衣類を守るためにも、ぜひ参考にしてみてください。
白元アース株式会社の公式サイトでは『新しい防虫剤に変更する時の注意点は何ですか?』という質問に以下のように回答しています。
今までと異なる製剤(ピレスロイド系は問題ありません。)に変更する時は、まず残っている防虫剤を全部取り除きます。
防虫成分のニオイ同士でも影響しあって衣類にシミを付けることがありますので衣類を全部収納場所から出して、防虫成分のニオイがなくなりましたら新しい防虫剤をいれてください。防虫成分のニオイは、風通しのよい環境ほど早くなくなります。
白元アース ーより引用
防虫剤には種類があり、無臭性と有臭性があります。
無臭性の『ピレスロイド系』はほかの防虫剤との併用はOK。しかし、有臭性である『パラジクロルベンゼン』『ナフタリン』『しょうのう』などの防虫剤同士の併用はNGです。
異なる種類の防虫剤を使用すると、薬剤が溶けてしまう恐れがあります。衣類にシミが付いたり変色したりといったトラブルを引き起こすでしょう。
こういったトラブルを防ぐためにも、以前と異なる種類の防虫剤に変更する時は、残っている防虫剤はすべて取り除き、防虫成分のニオイがなくなってから新しい防虫剤を入れてください。
防虫剤の薬剤名は商品名と合わせて表示されているので、購入する際に確認することをおすすめします。
防虫剤の種類は意識したことがないという人も多いのでは。防虫剤には無臭性と有臭性があるとのことですが、どのような違いがあるのでしょうか。
衣類に臭いが付かないことが特長で、すぐに着用することができます。ピレスロイド系はほかの薬剤との併用が可能です。
有臭性タイプの防虫剤には以下のタイプがあります。
・『パラジクロルベンゼン』:すばやい効き目が特長で、ウールや綿素材の衣類に適しています。
・『ナフタリン』:効き目がゆっくりと持続していくことが特長で、フォーマルウエアや和服、人形などに向いています。
・『しょうのう』:自然の香りを有しており、ウールや綿素材の衣類に適しています。
お持ちの防虫剤はどの種類かご存じでしょうか。せっかく防虫剤を入れたのに、衣類を傷めてしまうことは避けたいところ。防虫剤を新たに購入する時は、自身のニーズに合った防虫剤を選び、併用する際は種類の確認を忘れないようにしましょう。
[文・構成/grape編集部]