データコムは8月8日、夏のイベントの際の暑さ対策に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2024年8月、450名を対象にインターネットで行われた。
○夏のイベントと言えば41.6%が「花火」を想起
夏のイベントと聞いて想起されるものを尋ねたところ、「花火」が全体の41.6%と最も多くの人に想起される結果となった。次いで、「祭り」が26.2%と伝統的であり夏の風物詩として良く語られるイベントが強く認識されていると考えられる。一方で、「甲子園」や「音楽フェス」等の特定の趣味に関するイベントであっても一定数、夏のイベントとして想起する人はいるようだ。
○42.7%が「季節感を感じる」ことを楽しみにしている
夏のイベントの際に楽しみなことについては、「季節感を感じられる」が最多の42.7%となった。前述の「花火」や「祭り」が上位にランクインしていたことからも、イベントの魅力として、季節特有の雰囲気や体験からくる季節感を挙げる人が多いのも頷ける。また、「美味しいごはん」や「縁日」については屋台で提供されるイベントならではの食事や遊びを楽しみにしている人が多くいると考えられる。
「気温、湿度の高さ」や「人混み」に対して不快感を抱く人が多数
不快感を感じるシーンについては、「気温、湿度の高さ」が30.4%で最多となっており、2番手の「人混み」が23.8%、3番手が「汗が止まらない」で18.0%という結果になった。夏のイベントは基本的に屋外で行われることが多く、暑さに関して不快感を抱く人が多いようだ。また、2番目に多くあがっていた「人混み」については、近年では花火大会も有料観覧席のみにしていたりと、不快感を示す人が多いこともあり対策が打たれているものもある。
○多くの人が暑さを感じる気温は30℃から
天気予報を見た際に暑いと感じる気温について尋ねたところ、3分の1以上が「30℃」と回答した。一般的に30℃以上が真夏日と定義される事もあり、30℃を超えると暑いと認識する人が多いようだ。また、熱中症についても30℃を超えると救急搬送が多くなるというデータもあり、暑さを感じ始める基準が30℃という認識はあながち間違いではないと考えられる。なお、エリア毎に確認したところ、北海道では28℃と回答する人が最も多く、気候に左右されることもわかった。
○最も利用されている冷却グッズは「制汗シート」
利用している冷却グッズについては、「制汗シート」が41.1%で最も利用されていた。夏のイベントで不快に感じるシーンとして「人混み」や「汗が止まらない」という回答が上位にランクインしていたこともあり、自分自身の冷感と合わせて、臭いや不潔感といった他者への配慮も含めて手軽に対策できる「制汗シート」を利用する人が多いと考えられる。また、「冷感タオル」や「ハンディファン」などは一定時間、持続的に効果を発揮できるという利点がある一方で、充電や水にぬらすなど多少の準備が必要なこともあり後から続く形になっていると考えられる。