イオンモール幕張新都心で記念セール JR京葉線「幕張豊砂駅」開業で 10周年、新たな客層に期待

JR京葉線の新駅「幕張豊砂」の開業に合わせ、直結するイオンモール幕張新都心(千葉市美浜区)では記念セールやイベントが始まり、県内外から訪れた多くの来場者でにぎわった。同モールは今年開業10周年を迎えるため、新駅開業を“再オープン”と位置付ける。4月16日まで「幕張豊砂駅開業まつり」と銘打ち、交通アクセス向上による新たな客層の取り込みに期待を寄せる。
新駅最寄りのモールに入るスーパー「イオンスタイル幕張新都心」は18日、1500円以上の購入者に「幕張豊砂開業」と書かれた記念トートバッグを贈呈。限定200個がオープン間もなくなくなるほどの好評だった。県内漁港で水揚げされた鮮魚や県産米も目玉商品に据える。
同スーパーの河本吉幸店長は「人の流れが本当に変わった。電車が着く度に300人ほどがイオンモール幕張新都心に来店しているイメージ」と感激した様子。「今までにない状況で大変ありがたい。今年は10周年でまさに“再オープン”と思い皆さまを出迎えたい」と語った。
専門店も協力の上、モール全体でセールを実施。今春から約2年かけたリニューアルも予定されている。これまではJR海浜幕張駅などからバスを利用する必要があり、アクセスが課題とされてきた。同線の検見川浜駅から新駅を利用して来店した吉村陽さん(45)は「初日で混んでいるとは思ったが、息子のお散歩がてらに来た。今まで車だったので新鮮」と笑顔だった。

改札前では市内の飲食店事業者らによるマルシェを開催。幕張ベイパーク(美浜区)などに店舗を持つ人気コーヒーショップ「PIE&COFFEE mamenakano」などが出店し、コーヒーやスイーツを販売した。海浜幕張駅など京葉線の4駅を巡るスタンプラリーや、幕張新都心の歴史を写真や年表で振り返る「幕張新都心の歩み展」なども開催している。
東京都江戸川区から訪れた小学1年、嘉山良くん(7)は「電車が好きなので新しい駅を見に来た。駅がピカピカでかっこいい」とうれしそう。母親の佐知子さん(43)も「イベントでにぎわっていて楽しい。満喫して帰りたい」と話した。