新潟県燕市吉田地区で栽培され、県内で最も早く収穫される「もとまちきゅうり」の出荷が本格化しています。例年通り、みずみずしくて甘い出来となっているようです。
もとまちきゅうりは、燕市吉田本町で40年以上栽培されているブランドきゅうりで、年間約330トン生産されています。
キュウリの旬は夏ですが、他の産地との差別化を図るため、日中の室温を28℃にした農業用ハウスで栽培し、2月下旬から出荷しています。栽培の工夫はほかにも…
【本町そ菜出荷組合 近藤圭介さん】
「こちらは炭酸ガス施用機。ハウス内のCO2濃度を高めて、より収量を増やしたり、味を良くしたりするための機械」
機械で二酸化炭素を発生させ、暖房機の送風機能を使ってハウス内を循環。これにより、キュウリの光合成を促し、質のいいキュウリが多く栽培できると言います。
こうして冬の間、ゆっくりと育てられるもとまちきゅうり。今年も例年通りみずみずしく甘い出来に仕上がっていて、爽やかな香りは春の訪れを感じさせます。
【本町そ菜出荷組合 近藤圭介さん】
「一番おいしいのは春だと思う。甘みと香りを味わってほしいので、生でスティックで食べてほしい。また、和え物や浅漬けにすると、より甘みが引き立っておいしい」
春のもとまちきゅうりは、6月下旬まで出荷されています。