路線存続の行方が注目されているJR久留里線の上総亀山駅(君津市)で20日、高校入学を控えた生徒3人が日頃の感謝の気持ちを込め、草取りなどの清掃作業に取り組んだ。
生徒たちは、市立上総小櫃中学校を卒業したばかりの宮野太一さん(15)、石井太樹さん(15)、島津蒼空さん(15)。4月からそれぞれの高校に久留里線を使って通学するが、話し合って清掃を企画した。
3人は「小学生からこの駅を使っている。いつもお世話になっている駅に感謝し、高校生になってもよろしくという思いを込めて全力で掃除をしたい」と話した。
朝、駅舎前に集合すると花壇周辺の草取りに始まり、構内のごみ掃除などをコツコツと続け、作業は約2時間にわたった。
定期的に駅のトイレ清掃のため訪れる女性(82)は「3人が来てくれてよかった。とてもきれいになった。久留里線がなくなったらがっかりしちゃう」と、生徒たちと一緒に汗を流していた。