眼精疲労の回復などに用いられる、目薬(点眼薬)。
スマートフォンやパソコンを長時間見ることの多い現代では、日常的に使っている人も多いでしょう。
2024年8月現在、Xで、目薬に関する『ある投稿』が話題になりました。
それは、「目薬は防虫剤や湿布薬の近くに置いてはいけない。さらに、目薬のボトルに油性ペンで直接、文字を書くのもいけない」というものです。
投稿には「そ、そうなの!?知らなかった」「購入日を油性ペンで書いてしまっていた…」「有益な情報をありがとうございます!広まってほしい」などの声が上がりました。
なぜ目薬に、以上のような行為をしてはいけないのでしょうか。
目薬などを製造、販売している参天製薬株式会社(以下、参天製薬)はウェブサイトに『目薬(点眼液・眼軟膏)の使い方』を公開しています。
保管方法の紹介の中に、このような内容が書かれていました。
点眼液の保管方法
・点眼後はしっかりとキャップを閉め、保管しましょう
・直射日光を避け、なるべく涼しい場所に保管しましょう※
・子どもの手の届かないところに保管してください
・防虫剤や湿布薬の近くに点眼液を置かないようにしましょう。また、油性ペンで点眼容器に直接記入しないようにしましょう。揮発成分が点眼容器を通って点眼液に溶け込むことがあります
※医師または薬剤師の指示がある場合はそれに従ってください
参天製薬株式会社 ーより引用
揮発成分とは、常温で液体から気体になって発散する物質のことです。
参天製薬によれば、湿布薬や油性ペンに含まれる揮発成分が点眼容器を通って、点眼薬に溶け込むことがあるといいます!
※写真はイメージ
※写真はイメージ
調べたところ、揮発成分が溶け込んだ目薬を使用すると、目の角膜に傷が付くなどの悪影響をおよぼすことがあるそうです。
湿布薬と目薬を同じ入れ物に保管したり、油性ペンで使用法のメモなどを直接容器に書いたりしていた人も多いのではないでしょうか。
意外と知られていなかった、目薬の正しい保管方法。目薬を買った際は、参天製薬の情報を思い出しましょう。
[文・構成/grape編集部]