道行くクルマのリアガラスに、「赤ちゃんが乗ってます」といったステッカーが貼られていることがあります。SNSではその目的について議論になることも。どのような目的で誕生し、見かけたらどうすればいいのでしょうか。
道行くクルマのリアガラスに、「赤ちゃんが乗ってます」といったステッカーが貼られていることがあります。どのような目的で誕生し、見かけたらどうすればいいのでしょうか。
前方の車が「赤ちゃんが乗ってます」ステッカーを貼っていました…の画像はこちら >>「赤ちゃんが乗ってます」ステッカー(画像:イラストAC)。
SNS上では、このステッカーについて「『だからどうしろっていうのさ?』って思うわけ。だって安全運転してるもん」「赤ちゃんが乗っているからって、どうすればいいの?」という意見も見られます。なお、このステッカーにおいては、特に掲出義務などはありません。
このステッカーの起源は1980年代のアメリカです。ベビー用品メーカーSafety 1st社が世界で初めて「BABY ON BOARD!(赤ちゃんが乗っています!)」というマークを発売しました。考案者は海外メディアの取材に対し、この誕生経緯について、交通事故で赤ちゃんが命を落とすケースが多かったことから、「周りのドライバーに注意を促し、子供の安全について意識を高めよう」という目的で作ったと語っています。同国でヒット商品となったこのマークは、その後日本にも上陸し、現在に至っています。
また、とある国内のカー用品メーカーは、このマークを掲げる意図について、「ファッションという側面も」あると指摘しています。実際2024年現在では、たとえばゆるキャラとコラボしたものや、企業ロゴをモデルにしたものなどさまざまなデザインがあり、このマークのファッション性は年を追うごとに、より洗練されてきているといえるでしょう。
なお、このマークには、掲示することで事故発生時、車内の赤ちゃんに気づいてもらうという説も存在します。
これについて、とある消防局は「マークは情報のひとつとして参考にはなるかもしれませんが、掲示されているからといって必ずしも赤ちゃんが同乗しているわけではありませんし、いずれにせよマークの有無にかかわらず、同乗者の捜索は全力で行います」と述べていました。